熊野三山と熊野古道

熊野三山とは、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の3つの神社をいう。紀伊山地は神話の時代から神々が鎮まる特別な地域と考えられていた。その結果、山岳修行の舞台となり、山岳霊場とそこに至る参詣道が生まれ、日本の宗教・文化の発展に大きな影響を及ぼした。この「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されたのは平成16年(2004)7月のことでした。

熊野本宮大社
全国の熊野神社の総本山。明治22年(1889)の大水害で社殿の大半を流出し、免れた上四社を現在地に移築・再興した。主祭神は家津御子大神(けつみこのおおかみ)。本地仏は阿弥陀如来。

 

 

熊野速玉大社
主祭神は熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)。本地仏は薬師如来。社殿は明治16年(1883)に焼失したため、昭和時代に再建されたもの。神宝殿には約千点もの国宝が所蔵されている。

 

熊野那智大社
那智大滝に対する原始の自然崇拝を起源とする神社。農林・水産・漁業の守護神であり、縁結びの神でもある熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)を主祭神とする。本地仏は千手観音。

 

 

熊野古道は、熊野三山へと通じる参詣道の総称。紀伊半島に位置し、道は三重県、奈良県、和歌山県、大阪府に跨る。

熊野古道とは、主に以下の5つの道を指す。

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