がんを考える~Topics① iPS細胞でキラー細胞を作る!

骨髄性白血病患者に朗報が舞いこんできました。京都大学の河本宏教授(免疫学)らのグループが、21日の米国医学誌の電子版に発表したところによると、特定のがん細胞を死滅させることができる強力な力を持つ免疫細胞を、iPS細胞(人工多能性幹細胞)からつくることに成功したという。

免疫細胞は「キラーT細胞」で、体外で増やしてがん患者に投与することでがんの治療に利用できる。iPS細胞からキラーT細胞を作る研究は、これまでも同チームによって行われていたが、今回、狙ったがん細胞だけを攻撃する能力を高めたもので、白血病などの免疫療法が一歩前進するもと期待されている

河本教授は、「今後、作ったキラーT細胞を大量に増やす方法を確立して、早期の臨床実験をめざしたい」としています。いよいよiPS細胞が現実に役に立つことになりそうです。これを基にしたがんの特効薬の開発が待たれます。

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