秋の星座～ペガスス座

ベレロフォンと天馬ペガサス
ペガサスは、怪物メデューサの血から生まれました。英雄ペルセウスがメデューサの首を切ったときに血が岩にかかり、そこから翼を持つ純白の天馬ペガサスが現れたのです。

ペルセウスは、ペガサスに乗って帰路につき、途中、怪物ティアマトとの生贄にされていたアンドロメダ姫を助けてから、メデューサの首とペガサスを女神アテナに捧げました。そして、後に、アテナは、ペガサスをコリントス国の英雄ベレロフォン委授けました。

美男子で武芸に秀でた英雄ベレロフォンは、王の命令で、怪物キマイラの退治をすることになりました。ペガサスに乗ったベレロフォンは、上空から鉛の塊を投げつけて、あっけなくキマイラに勝利しました。

その後もベレロフォンは、ペガサスと共に数々の戦いに勝利しました。やがて彼は、自分の強さを過信して、神の仲間入りを目論み、ペガサスに乗って天上を目指しました。

全てを見ていたゼウスは、１匹の蛇を飛ばしてペガサスの尻を刺させました。驚いたペガサスは、ベレロフォンを振り落として天上へと駆け上がり、「ペガスス座」になりました。地上に落ちたベレロフォンは、惨めな晩年を送ったといいます。