新語・難語~ステマ
ステマとは、「ステルスマーケティング(Stealth Marketing)」の略語です。ステルスマーケティングは、ある商品やサービスを宣伝・販売するために、一見自然なコミュニケーションや情報発信を装いながら、実は企業やマーケティング関連の裏で行われる手法を指します。
具体的には、製品やサービスについてのポジティブな情報を、広告やプロモーションの一環とは分からない形で、一般の人々やSNS上で積極的に発信することがあります。これにより、信頼性のある第三者の情報や口コミとして受け取らせ、商品やサービスの需要を喚起することを狙います。
しかし、ステマは広告や宣伝の手法としては違法や倫理的に問題があるとされています。なぜならば、ステマは情報の真実性や客観性を欠き、消費者を惑わす可能性があるからです。したがって、正当な情報提供と透明性を重視することが重要です。
実際にあった有名な事件礼例として次のようなものがあります。
1.「食べログ高評価事件」
2012年1月、カカクコムが運営している食べログにおいて、口コミ評価の代行業者がお金を受け取り高評価を支払ったレストランなどに対して付けていた事件です。
営業を受けた飲食店側が、カカクコムにに通報し発覚。調査で39社ものヤラセ投稿業者が存在したことが発覚しました。
2.ペニオク(ペニーオークション)事件
2012年、ペニーオークションサイト「ワールドオークション」は入札すればするほど手数料を稼げるペニオクのシステムを利用し、運営が入札を重ねて手数料を高くする詐欺を行っていたことが発覚。「ペニーオークション詐欺事件」として、日本中で話題になりました。
さらに、多くの芸能人がブログ上で「ペニオクで製品を安く落札できた」と投稿していたことが判明。これらは芸能人が自発的にペニーオークションを利用して商品を落札していたのではなく、業者側から投稿を依頼して利用しているように見せているだけであったことが判明。この事件がきっかけで、ペニオクに関する投稿をしていた芸能人に対してバッシングが集中。「ステルスマーケティング(ステマ)」という言葉も、広く全国に知られるようになりました。
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