ヤタガラスの「教えてワイン!」20~ワインと料理の相性

ワインはほとんどの場合、料理と一緒に楽しむものでそれだけを飲んで楽しむタイプは少ない。そうであれば、できるだけ料理に合ったワインを選びたいもの。よく「魚料理には白、肉料理には赤」といわれるが、長いあいだの経験則であり原則としては間違いのないところだろう。この原則を踏まえながら例外を知ることにより、ワインと料理をより楽しむことができると思う。

その他にも、「料理と同じ国や地方のワインを選ぶとよい」といわれる。これらの言葉も失敗しないワインの選び方として言い得て妙だと感心する。酒は、その土地の気候、風土に合ったものがつくられているのだから、その土地の料理に合うのは間違いがない。つまり、日本食に日本酒が合わないわけがないのだ。イタリア料理にはイタリア産のワインが合うし、さらに、北イタリア料理には北イタリアのワインが合うだろう。

「料理の色に合わせたワインを選ぶとよい」といわれることもある。「肉には赤、魚には白」という言葉に対し、「熱を加えると白くなる肉、鶏肉や豚肉には白ワインとも相性がいいし、魚料理もグリルしたものや揚げたものなら軽快な赤ワインとも合う。いずれにしても、 先人の知恵はありがたく拝聴するとして、あくまで自分の舌で確かめることが一番。他人に合わなくても自分に合えばそれでいいと思う。

普段、ビールや日本酒ばかり飲んでいてこれまであまりワインを飲んだことがない向きには、次のようなワインと料理のよい組み合わせ例が参考になるだろう。

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