花と神話

トロイア戦争が終わり、ギリシャ軍の兵士たちはそれぞれに故郷に帰ることになりました。オデュッセウスも帰還の途についたのですが、その途中で様々な災難に会いました。その中の一つの話です。

オデュッセウスを乗せた船は風に運ばれてアイアイエーと呼ばれる島に漂着しました。そこには太陽神ヘリオスの娘で魔術に長けたキルケーが住んでいました。

オデュッセウスたちは、疲れから2日間はただただ横になっていました。3日目の朝、オデュッセウスはこの島にはどんな人間、怪物が住んでいるのか、一人探索に出かけました。見晴らしの良い岩だらけの高見に出ると、密生した木立の中に、ひとすじの煙が立っているのが見えました。

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