春の星座~うしかい座

天をかつぐ神アトラス
ゼウスが最高神になる前、世界はティタン神族の神クロノスが支配していました。ゼウスは兄弟とともにティタン神族に戦いを挑んで勝利しました。ゼウスが率いる神々はオリュンポス神族と呼ばれ、ティタン神族の神々に厳しい罰を与えました。その中に神アトラスもいました。

クロノスをはじめとするティタン神族の神々は、地下にある死後の世界、冥界の最も底にある地獄「タルタロス」に送られました。アトラスは地上に残されましたが、それは見せしめとして、永久に天を支え続けるという罰を与えるためでした。長い年月、アトラスは重く大きな天を支え続け、体も心も疲れ果ててしまいました。

ある日、英雄ペルセウスが、神や人を石に変えてしまう怪物メデューサを退治し、その首を携えて通りかかりました。すると、アトラスは、ペルセウスに頼んで、メデューサの首で自分を石に変えてもらいました。

石になったアトラスは、やがて星になりましたが、今も天を支え続けています。
「うしかい座」と言われる理由は、星座の配置にあります。近くに「りょうけん座」と「おおぐま座」があるので、猟犬をけしかけて熊を追い払う牛飼いに見立てたと言われています。
天頂付近にある星座ということから、天を支える神アトラスだとされています。

星座名 うしかい座
学 名 Bootes
主 星 アルクトゥルス(0.0等級)
季 節 春の星座(20時正中 6月下旬)

<うしかい座の見つけ方> 北斗七星の柄のカーブを伸ばしてアルクトゥールスを見つけそのそばの特徴のある五画形を探して、大きなネクタイのような形につなぎます。あとは手足にあたる星を見つけて完成です。

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