がんを考える㉚~乳がん1

猛暑と予想されていた今年の夏だったが、意外にも肌寒い日が続いていた8月のある日、私たち夫婦にまた試練の時が訪れた。昨年半ばに妻の腎臓がん、私自身の膀胱がんがほぼ同じ時期に見つかって同じ月に手術するという珍しい経験をしたが、何とか回復し元気を取り戻していた矢先、今度は妻に乳がんの疑いが出た。

妻は2か月ほど前、術後1年の検査ということで、CTをかけた。残った一つの腎臓は問題なく機能していることがわかりひと安心したのもつかの間、今度は乳がんの兆候が見られるということで再検査となった。マンモグラフィーとエコーで再検査したところ、直径4cmの乳がんが見つかった。

妻は、昨年の腎臓がんの手術自体は順調に済んだものの、夫婦二人のがん手術という異常な事態のため精神的に不安定になった。退院後暫くして体調を崩し、睡眠不足、食欲不振から7㎏程体重を落とし、まる一週間点滴を受けてしのいだこともあったが、その後何とか体調を取り戻していた。元気になり、気分転換に旅行でもと計画をしていたのだが、再び闘病生活に入ることになった。

この頃、タレントの小林麻央、北斗晶と乳がんについての報道があって、たびたびテレビを見ていたこともあり、妻にとって自分自身が同じ病になったことは大きなショックとなったと思う。2年連続でがん手術というショックに加え、乳がんの場合は放射線治療や薬物治療など別の意味での苦労や治療の難しさがあることを聞いているので不安が増大しそうだった。

再びの闘病だが、ここは私自身が冷静になって対処しなければならない。今後やるべきことを整理してみた。
①この癌がどのような癌なのかをまず知ること
②それによって治療法はどうなるのかを確認すること
③手術や治療の方法に選択肢はあるのかを確認すること
④入院前の検査を含め、入院、手術までの日程はどうなるのかを確認すること
④術後の治療はどのように予想されるのかを確認すること

まず、上記について執刀医にしっかり確認しようと心に決めたのだった。

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