がんを考える㊸~乳がん 14(薬物療法 – 化学療法)

薬物療法
化学療法
がん細胞は、正常細胞と違い、際限なく増殖し続けるという性質がある。化学療法では、抗がん剤の殺細胞効果により、細胞増殖を制御しているDNAに作用したり、がん細胞の分裂を阻害したりすることでがん細胞の増殖を抑える。

術前化学療法として、手術を行うことが困難な場合や、しこりが大きいために乳房部分切除術ができない場合に、3カ月から半年ほどの化学療法を行うことがある。この方法によって、手術や乳房部分切除術を受けられる人が増えている。術前化学療法で腫瘍が十分に縮小しない場合は、乳房切除術を行ったり、必要に応じて放射線治療や内分泌(ホルモン)療法を追加したりすることもある。

術後化学療法を行う目的は、どこかに潜んでいる微小転移を死滅させることだ。術後化学療法によって、再発率、死亡率が低下することが報告されており、早期の乳がんでは多くの場合、転移・再発を防ぐ目的で行われる。また、作用が異なる複数の抗がん剤を使用することによって、がん細胞への効果が高まることが明らかになったことから、術後化学療法においては複数の抗がん剤を組み合わせて使用する。

化学療法の副作用について
抗がん剤は正常な細胞にも作用するため、副作用がある。特に髪の毛、口や消化管などの粘膜、あるいは血球をつくる骨髄など新陳代謝の盛んな細胞が影響を受けやすく、脱毛、口内炎、下痢が起こったり、白血球や血小板の数が少なくなったりすることがある。

その他、全身のだるさ、吐き気、手足の痺れや感覚の低下、筋肉痛や関節痛、皮膚や爪の変化、肝臓の機能異常などが出ることもある。

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