「ワンオペ」とは?

大手牛丼チェーン「すき家」の過重労働騒動は、ワンオペという言葉が広がるにきっかけになった。「どんなに作業量が多くて大変でも、売り上げが見込めない時間帯はワンオペにせざるを得ない」。ある店舗で店員のシフトを組む担当者は、2014年当時、取材に対してこう明かしていた。例えば、1時間当たり1万円の売り上げが見込める店舗には2人の店員を配置できるが、売り上げが5000円を見込めないと、仕込みや接客、精算、清掃などを1人でこなすワンオペを導入せざるを得なくなるという。

また「ワンオペ」という言葉は子育てについての文脈でも使われており、その場合は、両親のどちらかで育児を行うことを指す。背景には、子育てのあり方に関する考え方が変化していることが挙げられる。「男は仕事、女は家庭」といった昭和的な考えが主流であった時代には、妻のワンオペは普通に行われていた。

しかし、女性の社会進出が進み、ワンオペが問題視されるようになった。ある新聞の取材に応じた、NPO法人クロスフィールズ代表理事の小沼大地氏は、第2子誕生の折に1カ月間の育児休業を取得。その体験から、子育ての大変さなど、様々なことを学んだという。以来、ワンオペの問題点を指摘し啓発している。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です