マイナカード

先週、毎月通院している病院で、初めてマイナンバーカードを使用した。というのも、今回から後期高齢者用の保険証の提示が必要になったからだ。

ご存じの通り、後期高齢者用の保険証は、通常の保険証よりもかなり大きく、財布には入らないし、持ち運びに大変不便である。上着の内ポケットに入れるか、カバンを持ち歩かないといけないのだ。冬場ならまだしも、これから暑い夏がやってきて軽装になるのにやっかいなことである。

というわけで、初めての体験をした。受付に専用の装置があり、指定の場所にカードを置くと、本人認証の画面に変わる。認証を4桁の暗証番号でするか顔認証でするかを聞いてくる。顔認証を選ぶと、画面のサイズに顔を合わせるように指示が出る。前後に動いてサイズが合うと認証となる。

なるほど、この方法なら、他人のものを使用したり、偽造のカード使用は防止できそうだ。カードを返してもらって一応は納得して待合室に腰かけた。その後に来た患者さんも同じように利用しているのが見える。秋には、国民全員が利用するようになるとの計画らしいが果たして利用率は上がっているのだろうか。

診察が済んで支払いする時ふと思って聞いてみた。「このマイナカードの認証作業は毎回やることになるのでしょうね」「はいそのとおりです」

まてよ、認証作業だから当然かもしれないが、ちょっと不便になるな。これまでは、保険証を提出するだけで何もすることはなく(先方では内容のチェックをしているのだろうが)帰りに返してもらえばよかった。それが、今後は、認証作業を自分ですることになるのだ。人手不足の解消法のひとつだろうか。

はたまた、この大き過ぎるサイズは、わざと不便にしてマイナカードの利用を促進させる策なのかと勘繰りたくなる。

なんだか、スーパーのセルフレジを思い出した。

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