がんを考える⑭~がんになったら確認すべきこと

今回、がんになって医師や看護師、検査技師の方々と何度も会うことになり、そのたびに自分の病気のことをいろいろとお聞きしました。疑問と思うことをその都度聞いたのですが、初めて聞くことが多く、聞いてもつい忘れてしまうこともありました。

薬や注射ですぐに治るちょっとした病気なら別ですが、がんのように手術を伴う大きな病気になると、検査、治療、手術、術後の療養と治療自体のこともさりながら、食事やリハビリのための運動など生活に密着したことも考えなくてはいけなくなります。今回の経験から、治療を受ける前にどんなことを聞くか整理しておけばよかったと痛感しました。そこで、参考になる一覧表を下記します。

病気や治療と向き合うためには、まずその病気と治療について理解することが重要だと思います。担当医師や看護師から言われたことだけを聞いていても、理解したことにはなりません。専門用語もあるし、医師や看護師の伝達能力にも差があります。聞いていいのか悪いのかと質問することを躊躇してしまうことも多いです。

もし、あなたががんになったら、担当医師や看護師など、病気のことを専門家としてよく知っている医療関係者に、確認しておきたいことを以下のように整理しておくことをおすすめします。

項目 医療関係者への質問事例
がんの状態 □私の病気の名前は何ですか?
□私の病気はどのくらい進行していますか?
□今後どのような症状が起こる可能性がありますか?
がんの治療 □私の病気の状態に対する標準的な治療は何ですか?
□担当医師の立場で勧める治療は何ですか?
□その他に考えられる治療は何ですか?
□その治療の効果はどのくらい期待できますか?
□その治療のスケジュールはどのようになりますか?
□その治療にはどのくらいの費用がかかりますか?
がんの治療による

生活への影響
□その治療で起こる可能性がある合併症・副作用・後遺症には
どのようなものがありますか?
□その合併症・副作用・後遺症は、日常生活(食事・排泄、仕事・家事、
運動、性生活など)にどのくらい影響すると予測されますか?
生活のしかた □日常生活の中で、注意しておくべきことは何ですか?
困った時の対応法 □どのような体調の場合に病院に連絡するとよいのでしょうか?
□急に体調が悪くなった場合は、どこに連絡すればよいですか?
□悩みを相談できる場所はありますか?
将来の考え □将来もしも病状が変化した時のために、準備しておいたほうがよいこと、
今からしておけることがありますか?

ケースバイケースでしょうが、最低限、上記のようなことを確認しておいたほうがよいと思います。

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