伊勢街道巡り旅 小耳情報10.~モー太郎弁当
弁当と聞いてあなたはどんな弁当を思い浮かべますか?筆者の場合は、新宮から大阪に出るたびに食べた天王寺駅の「小鯛雀鮨」とか、スキーに行ったときにみんなで食べた信越線横川駅の「峠の釜めし」などが思い浮かぶ。
その昔、旅の途中で列車がどこかの駅に着いて発車するまでの数分間の間に、窓越しに買ったり、ホームで販売していた弁当を大急ぎで買って来たりしたのを懐かしく思い出す。新幹線や特急が発達して列車の窓が開かなくなってからはそんな光景も見なくなった。
名古屋経由で新宮に帰省する時、10:01名古屋発の特急南紀に乗車すると、ランチは当然弁当になる。いつもは、名古屋駅の売店で適当に買っていたが、今回ふと思いついて、松阪牛の弁当を食べてみたいと思いついてネットで検索してみた。松坂牛を使ったモー太郎弁当など数種類があるようだ。
ただ、残念ながら名古屋駅では販売していない。代わりに、電話で事前予約しておくと松坂駅のホームまで届けてくれるという、しかも1個から可能と書いてある。それなら一度試してみようと、当日、名古屋駅で乗車前に電話して予約した。名前、電話番号、列車名、号車、到着時間など必要事項を連絡、釣銭のないように準備していくと、果たして、ホームまで届けてくれた。
この弁当を作っているのは、明治創業の新竹商店という会社で、松坂駅近くに本社が、また駅構内に売店がある。尚、
特急南紀のほか「快速みえ」でも届けてくれるので、興味のある向きは試してみるのも一興と思う。
これまでに食べた牛肉弁当では、山形の駅弁「牛肉どまんなか」が好きで、今でもたまに東京駅で買うことがある。弁当は冷めても美味しいことが大事だが、さすが松坂自慢の黒毛和牛、負けず劣らず美味だった。うまくいけばアツアツを届けてくれることもあるようだ。
尚、このモー太郎弁当、黒い牛の顔をしたふたをあけると、メロデイが流れる仕掛けになっている。時には、列車が松坂駅を過ぎてしばらくすると、車内のあちこちで一斉にメロディが流れることもあるようだ。
最後に、配達してくれた店員から受け取ったレシートを見ると、「嬉しいご用命ありがとうございます。よき旅を」と手書きで書かれていた。店の女将が書いたのか、店員が書いたのかは知る由もないが、なんだか心がほんわかして、いつかまた頼みたくなった。きめの細かいサービスをしているこの店は客から愛され長く続いていくだろうなと思った。


