スマホ体験記11 ~水没事件(5)

その日は、コロナ禍による外出自粛が続く中、久しぶりの外出となりました。「不要不急」ならぬまさに「有要緊急」の問題でした。件の携帯サービス会社の不親切な対応に腹を立てむしゃくしゃしていた私も今日は問題が解決しそうなので気分は悪くありませんでした。

店に到着してみるとやはり客は疎らで店員の方が多いように感じました。相談カウンターに行き事情を説明すると、担当の女性を呼んでくれました。やってきた担当者の名札には、名前がカタカナで書かれていました。顔立ちからしてインド系の人かなと思いました。

まずは、新しい端末を購入し支払いを済ませ、その場でSIMカードの再発行手続きをお願いしました。「発行して参りますので少しお待ちください」と流暢な日本語で応え、奥の事務所に引き下がっていきました。彼女の名札にアメリカ国旗と日本国旗のマークがついていたことを見て取って、家内は「英語と日本語で接客応対できる優秀な人なんだね」と感心しきりでした。

しばらく待ちましたが彼女がなかなか戻ってきません。5分か10分で済むと聞いていたのでおかしいなと思い、側にいる別の店員に状況を尋ねました。すると、優秀な彼女が戻ってきて言うことには「すみません。再発行中にパソコンにトラブルが起こり、今修理中なのでしばらく時間がかかります」とのこと。

世の中には「一度ケチがつくと二度、三度と面倒が続く」”泣きっ面にハチ”ということがありますが、どうもそんな状況に陥ってしまったようです。30分ほど辛抱強く待ちましたが、まだできません。一旦腹におさまっていた昨日までの腹立ちがまたむくむくと起こってきて、黙っておれなくなりました。
「パソコンが故障したなら別のパソコンで対応してください」と私。
「SIMカード発行用のパソコンは1台しかありません」と店員。
「パソコンを何100台も販売しているお店で事務手続きのためのパソコンが1台しかなく、それが故障したから修復するまで何もできないとはどういうことなのか。故障した時のために予備のパソコンは用意しておくべきではないか」と私。
「すみません。1台しかなく今修理中なのでどれだけ時間がかかるかわかりません。一度帰宅してお待ちいただければ出来次第電話しますが」と言う。

「冗談じゃない。ついでに寄ったわけではなく、このためだけに片道30分以上かけて来ている」と文句を言う。
続いて言いたかった「貴社は、
危機管理が全くできていない。もっとユーザーに寄り添った対応をすべきだ」という言葉は何とか飲み込みました。あまり強く言い過ぎて所謂クレーマーだと思われてしまう(?)のは嫌です。このインド人の店員さんに責任があるわけではないのですから。

このように続けて別のトラブルに巻き込まれ、ついていないわが身を嘆きながらも待つしか仕方がなく、一旦その場を離れて食事に行くことにしました。その間には何とかなるだろうと。三蜜は避けようと外食はやめて午前中に帰宅するつもりでいましたが、結局、近くのレストランでランチをとることになりました。昔よく行ったお気に入りの寿司屋に行くことにしました。

暫くすると担当の女性から電話があり、食事の後お店にとって返し、ようやく新しい端末を手にすることが出来ました。いろいろとトラブル続きで苦労しましたが、水没させてから4日目に新しい携帯が使えるようになったのは、家内にとっては悪くない結果だったと思います。私がよかったことは、計らずも久しぶりにお気に入りの店で寿司が食べられたことでしょうか(笑)。・・・とでも思わないとやりきれなかったのです。

~つづく~(え?まだつづくの?)

ヤタガラス

 152 total views,  1 views today

スマホ体験記11 ~水没事件(5)” に対して1件のコメントがあります。

  1. YA より:

    このシリーズはとても面白いです。一難去って(去ってないか)、また一難という風に、まるでドラマが視聴者を引きつけるかのように話が続きます。いよいよハッピーエンドを迎えたかと思ったところ、まだ続きますか(笑)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です