がんを考える㉓~がん治療と脱毛

nyuinがん治療中に脱毛することがよくありますが、これは、抗がん剤や放射線の副作用が原因です。脱毛を起こす代表的な抗がん剤には、タキソール(パクリタキセル)、タキソテール(ドセタキセル)があります。抗がん剤による脱毛では、頭髪をはじめ全身の体毛が抜け落ちます。放射線による脱毛は、放射線が当たった場所だけに起こるのが特徴です。

しかし、脱毛は命に関わる副作用ではありません、治療をやめて数ヶ月するとまた発毛してきます。決して恐れる副作用ではないので心配する必要はありません。とはいっても目に見えてわかることなので、精神的にショックの大きな副作用ではあります。外見が変わり、周囲の人にがん治療中であることが気づかれるという不安もあります。

脱毛による精神ストレスが免疫力を低下させてしまうことも心配されます。免疫力の状態の良し悪しは、がんの再発や合併症(肺炎などの感染症)の発現に深く関わりがあります。そのことを指摘してくれる医療関係者は少ないのですが、ストレスや気の持ち方は治療に大きな影響を及ぼすことを知らねばなりません。脱毛が大きなストレスにならないように事前にできることを用意しておくこと、そして「治療が終わればまた発毛する」と割り切った考え方をすることも大切です。

そんな、脱毛に悩むがん患者のために立ちあがった人たちがいます。それは。2009年に設立されたNPO法人「JHDAC(ジャーダック)(Japan Hair Donation & Charity)です。髪の毛の寄付(ヘヤドネーション)を募り、100%寄付された髪の毛でウィッグ(Onewig)を作り、それを、頭髪の悩みを持つ18歳以下の子供たちに無償で提供する日本で唯一の特定非営利活動法人です。

Onewigとは、JHDACがドナーから寄付された髪の毛を使って、子どもたち(ドニー)に無償でプレゼントしているフルオーダーメイドの医療用ウィッグです。子どもたちの元へ出張し、頭のサイズを測る「採寸」を行い、発注。美容師さんが好きな髪型にカットして世界に1つだけのウィッグに仕上げてくれます。2016年11月時点で、ウイッグの提供数は124名にのぼり、待機する希望者数は112名となっています。

JHDACでは、お店への募金箱の設置をしてくれる美容室や、『One wig』を最後に仕上げるスタイルカット、ヘアドネーション活動をサポートしてくれる理美容師さんを随時募集しています。賛同美容室の中には、協力してドネーションしてくれるお客様に、店独自のサービス提供をしているところもあるようです。このような善意の行動が益々増えていくといいですね。

JHDACの活動報告やメディア掲載情報などは、下記SNS等で発信されています。

Twitter:https://twitter.com/NPOJHDAC

Facebook:https://www.facebook.com/jhdac

Instagram:https://www.instagram.com/npojhdac/

(八咫烏)

 149 total views,  2 views today

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Optionally add an image (JPEG only)