私のふるさと和歌山県新宮市8~名誉市民 佐藤春夫

新宮市では、市に対して功労のあった人、または広く社会の進展、学術文化の興隆に貢献しその功績が顕著である人(故人を含む)に対し、市民の敬愛の対象として顕彰しています。これまでに11人の方々が顕彰されています。

1.佐藤春夫

明治25年(1892年)和歌山県東牟婁郡新宮町(現・新宮市)に生まれる。 医師である父・豊太郎が文芸にも造詣が深くまた、当時木材業で栄えた新宮には大石誠之助、西村伊作、沖野岩三郎ら先進的な文化人が活発に活動していた。そうした環境の中で春夫は文学少年として成長していった。 明治43年(1910年)、中学卒業と同時に上京。慶應義塾大学予科文学部に入るが、のちに中退。

雑誌「三田文学」「スバル」などに詩歌を発表、また「西班牙犬の家」を発表してその才能が注目されつつあったが、大正7年(1918年)、 谷崎潤一郎の推挙により文壇に登場、以来『田園の憂鬱』『お絹とその兄弟』『美しき町』などの作品を次々に発表してたちまち新進流行作家となり、 芥川龍之介と並んで時代を担う2大作家と目されるようになった。

その著作は多様多彩で、詩歌(創作・翻訳)、小説、紀行文、戯曲、評伝、自伝、研究、随筆、評論、童話、民話取材のもの、外国児童文学翻訳・翻案などあらゆるジャンルにわたっている。 昭和39年5月6日、自宅でラジオ録音中、心筋梗塞のため72歳で死去した。

佐藤春夫の詳細については、ウェブサイト「佐藤春夫記念館」をご参照ください。

(出典:新宮市公式サイト佐藤春夫記念館)

西  敏

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です