こうちゃんの想い出 25~分け前

今回は食べ物についての話です。
今では当たり前のようにペットフードが利用されていますが、昔はそれほど出回ってはいませんでした。以前テレビドラマなどで、お金持ちの家では人間もありつけないようなビフテキを犬に与えるというシーンが描かれましたがあんなケースはまず稀でしょう。でも、人間の残飯を与えるということがごく普通の姿でした。

日本でペットブームが起こったのは1980年代後半から90年代初頭にかけて(大型犬ラブラドールレトリバーを中心に第1次ペットブーム)と言われています。その頃それまでの「番犬」から「家族の一員」へと飼い主の意識変化が進みました。そして、90年代後半からは第2次ペットブームが始まり、このブームではミニチュアダックスフントやチワワといった小型犬が中心となりました。

そして、ペットに残飯を与える家庭も次第に減っていき、「家族のための食事」としてペットフードの消費が一気に拡大することになりました。輸入物に加えて国産メーカーも進出し、様々なタイプのペットフード出回るようになりました。生タイプのものは主に缶詰で、ドライタイプの者は袋で供給されるようになり、特にドライフードには日持ちさせるために添加物が使われるようになりました。ドライフードの多くは添加物を入れることで長期間保存が効くようになっています。ただ、人間と同じように添加物は犬の身体にもよくないという説もあります。

我が家では、主に購入したドライタイプのフードを与えていました。費用は出来るだけ抑えたいところですが、簡単に手に入る安価なものは殆ど添加物が入っているので、無添加のものをネットで取り寄せるようにしていました。フードの費用が少々余分にかかっても、病気をしてそのための費用がかかるより、健康で長生きする方が良いとの考えでした。結果的に、亡くなる直前まで元気で、病気治療ににかかった費用は最低限に留まったと思います。

フードも喜んで食べていましたが、人間が何か食べるところを見れば欲しがるのは当然なので、気持ちだけ与えるようにしていました。ごはんを炊けば、こうちゃんの分を少し取っておき、うどんやパスタやホウレン草を茹でた時も同じように分け前を取って置いてあげるようにしてました、人間の勝手な自己満足かもしれませんが、喜んでくれて満足そうにしているのを見るのは嬉しいものでした。

こうちゃんが亡くなって3ヶ月が過ぎた今でも、料理をしていて、ふと”分け前”を取りそうになり、あゝもういないんだと我に返ることがあります。何か言葉をかけると、じっと見つめてくるこうちゃんの目が思い出されて寂しくなります。

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