FM新宮開局

和歌山県新宮市で22日、同市内で初めてとなるコミュニティー放送局「FM新宮放送局」(愛称・FM新宮)が開局した。同市神倉3丁目の国道42号沿いにスタジオを設けており、平時は地域の話題を放送しながら、有事の際には臨時災害放送局としての役割を果たす計画。インターネット配信も予定しており、担当者は「人と人、地域と地域を声でつなぎたい」と意気込んでいる。

コミュニティー放送局は市区町村の一部区域で、商業や行政、防災など地域に密着した情報を提供するFM放送局。総務省によると、県内ではFM新宮で6局目。運営するのは、自動車販売などを手がける新宮市の有限会社「フリーク」(床浦勝昭代表取締役)。同市内の商業施設内から生放送をしていた和歌山放送のスタジオが2023年3月に閉鎖されたことを受け、放送局の開局を計画。災害時の活用も見据え、総務省に免許申請するなど準備を進めていた。

新宮市役所の屋上にアンテナを設けており、旧新宮市内と三重県紀宝町の一部が放送エリア。周波数は86・4メガヘルツで、今月4日から試験放送をしていた。パーソナリティーを務めるのは、和歌山放送でも活躍した同市出身の柿白享子さんと、開局を機に採用された京都府綾部市出身の中江友香さん。放送時間は午前8時〜午後8時で、生放送「ハロー!新宮」(基本的に月〜金曜午後1時〜3時)、地域住民の「市民パーソナリティー」による番組などを放送。田辺市の放送局「FM TANABE」も番組を提供するなどして協力する。

本放送が始まった22日は午前8時から収録番組を放送したのに続き、午後1時から8時まで開局特番として生放送。田岡実千年新宮市長や東牟婁振興局の今井善人局長をゲストとして招いた。

放送局の局長を務める北道江利さん(48)は「東日本大震災の被災地で新宮市の姉妹都市である宮城県名取市にも行って、災害時にはFMがすごく役に立ったというお話を伺った。平時は楽しい話題を提供し、災害の時にはFM新宮があって良かったと思っていただけるよう頑張りたい」と、また、床浦代表(56)も「やっと開局することができて本当にうれしい。期待を超えられるよう、しっかりと運営していきたい」と語る。8月中にはFM新宮のホームページを通じて放送が聴けるようにするという。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です