今日の散歩道~唐胡麻(トウゴマ)

奈良の田舎で、田んぼの中道を歩いていて、見た事が無い様な作物が目に入った、茎が赤く、葉っぱも赤っぽく、小型の栗の様な赤い実がついています。草姿で最初は色違いのオクラの一種かと思ったが、どうもそうでは無さそう。

記憶を手繰っても、今迄目にした事のない作物なので、取り敢えず撮影して帰宅後に、改めて調べました。

これは、そもそも北アフリカ原産のトウダイグサ科の植物で、日本には中国経由で、渡来したので「唐胡麻」と呼ばれ、なんと平安時代以前に日本に入って来てたようです。 因みに英語名では、キャスタービーン。

このトウゴマの種子を圧搾して作った植物油は「ひまし油」と呼び、工業用原料やエンジンの潤滑油の他、日本では古くから、下剤として使われています。

写真の種は、唐胡麻のなかで、アカトウゴマ(ベニヒマ)種で、赤い実の中に豆が育っています、その下部に地味な薄黄色の小さな花が咲いているのが確認出来ます。

ひまし油は、殆どの方が聞いた事が有ると思いますが、それがこの様な植物由来と知らない人が多いと思って、紹介しました。

 

山仲春男

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