サンタが煙突からプレゼントを配るのはなぜ?

日本では煙突のある家は少ないですが、クリスマスイブの夜、煙突から家の中に入ったサンタさんが、暖炉の近くに飾られている靴下へプレゼントを入れるという話は有名ですよね。家に暖炉がなくて枕元に靴下を置いて寝たという経験があるという方もいらっしゃると思います。

この煙突からプレゼントを配るというのは、司教セント・ニコラウスが由来になっていると言われています。司教セント・ニコラウスは、貧困で生活が苦しい人々や恵まれない子供たちに金貨を配っていたそうです。実はその金貨の配り方が、貧困に苦しむ子供の家の煙突から投げ入れていたのです。投げ入れられた金貨は暖炉の近くに干してあった靴下の中に偶然入ったのだそうです。

それがサンタクロースが煙突から入ってきて、プレゼントを靴下に入れてくれるという由来のようです。直接金貨を渡すのではなく、誰が渡したかわからないように貧しい子供達に金貨を贈る司教セント・ニコラウスは、とても優しい人だったのですね。

サンタクロースの衣装が赤の理由
サンタクロースといえば、赤い服に白いひげというイメージが強いですが、これは何に由来しているのでしょうか。サンタクロースの赤い服は、カトリック教会の祭服の赤色に由来しているという説が有力です。

司教セント・ニコラウスが生きたころの司教の儀式で使う服の色が、元になったと言われています。司教の服の赤い色は、他の人を助けることを意味しており、たとえ自分の血が流れたとしても、人々のために最善を尽くすという意味が込められていたのだそうです。

ただし、現在多くの人がイメージする白ひげに赤い服というサンタクロースの姿は、アメリカの大手清涼飲料水会社の宣伝広告イメージからと言われています。テレビや広告で多くの人が、白ひげに赤い服を着たぽっちゃりなおじいさんを見たことによって、サンタクロースのイメージは、多くの人に広く定着したそうです。

現在は子供からおじいちゃん・おばあちゃんまで、サンタクロースのイメージを聞くと「白いひげに赤い服のおじいさん」と大体の人が答えるように、世界中でイメージが定着しています。世界中に知られているサンタクロースのイメージが、一つの会社の宣伝広告からだったというのは驚きですね。

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