伊勢街道巡り旅 小耳情報11.~松坂駅前の鈴
松坂駅前のロータリーには鈴のモニュメントがある。結構大きなものだが、前回、豪商の町松坂を訪れた時には気がつかなかった。ただ、当地に長年住んでいた国学者 本居宣長が鈴が好きでたくさん集めており、書斎が鈴屋と呼ばれていたことを知った。そのことと関連があるのかと推測しながら調べてみた。
この鈴は、本居宣長ゆかりの遺品「七古鈴(七種鈴)」の一つである「驛鈴」と呼ばれるものを模ったものとわかった。浜田12代藩主の松平康定が「古事記伝」を著した松坂出身の本居宣長が鈴好きと知り、伊勢神宮参拝の途中、律令時代に朝廷が地方に行く役人に身分証として支給した「驛鈴(えきれい)」を贈ったものだそうだ。
松坂と言えば誰もが「牛」と答えるほど有名だが、「鈴」と即座に応える人は少ないと思う。ひとつ賢くなった。駅前に置くモニュメントとして、牛ではなく鈴を選んだのは正解だったと思うのは筆者だけだろうか。
※「驛鈴(えきれい)」とは、律令制で駅馬を利用する時に携行を必要とする鈴。中央官庁と地方国衙に備えてあって、使者の位に応じ剋数によって人馬を調達した。使者はこれを鳴らしながら往来した。
※浜田藩、初代藩主で浜田城を築城した古田重治は、1619年に江戸幕府の命で浜田に来るまで、伊勢国松坂(現:松阪市)の城主だった。(松阪市と島根県浜田市の縁)
(出典:松坂市観光協会HP)



