高尾山体験記(10)神変堂

神変堂(しんぺんどう)は、主に高尾山薬王院にあるお堂で、修験道の開祖である役行者/神変大菩薩)と、その眷属(けんぞく)である前鬼・後鬼(ぜんどうき・みょうどうき)を祀り、安全登山や健脚、厄除けのご利益を願う場所である。高尾山の登山道(1号路)の浄心門をくぐってすぐ左手に見え、山伏信仰の歴史を感じさせる重要なスポットとなっている。

神変堂の基本情報

  • 祀られている本尊: 神変大菩薩(じんぺんだいぼさつ)
  • 神変大菩薩とは: 修験道の開祖である役小角(えんのおづぬ)、別名「役行者」のこと。
  • 場所: 高尾山薬王院への参道、浄心門を入ってすぐ左手にある。
  • 様式: 入母屋造唐破風付き(いりもやづくり からはふつき)という建築様式。
  • 特徴: 堂の前には、役行者に仕えたとされる鬼の夫婦、善童鬼ぜんどうき=前鬼)と妙童鬼(みょうどうき=後鬼)の像が左右に座して守っている。また、足腰の健康を祈願して下駄の形の絵馬が奉納されているのが特徴的。

神変大菩薩と修験道
神変大菩薩は、日本の山岳信仰を基盤とする修験道山中で修行をし霊的な力を得る宗教)の開祖とされている。

  • 修行の足跡: 役行者は奈良県の吉野山を拠点に、日本各地の霊山で厳しい修行を行い、超人的な力(神変)を得たことからこの名で呼ばれています。高尾山も彼の修行の場の一つであったと伝えられている。
  • ご利益: 彼の修行で培われた強靭な身体と精神にちなみ、足腰の健康病気平癒安全登山健脚祈願のご利益があるとして信仰を集めている。
  • 善童鬼・妙童鬼: 役行者の弟子であり、彼らを拝むことで、善童鬼から前に進む力妙童鬼から危険を察知して戻る力を授かり、安全登山ができるとされている。

高尾山における位置づけ
高尾山薬王院は、真言宗智山派のお寺でありながら、中興以来、飯縄権現を守護神とする修験道の道場としても栄えてきた。神変堂は、この高尾山の修験道の歴史と精神を今に伝える、非常に重要なパワースポットの一つ。浄心門をくぐって最初に現れるお堂として、薬王院の「聖域」への入り口で参拝者を迎えている。

高尾山を訪れた際は、ぜひ神変堂で足腰の健康や安全登山を祈願してみてはいかがだろうか。

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