伊勢街道巡り旅 実録篇8.〜お参りの作法

さていよいよ今回の旅のクライマックス、内宮へお参りすることになる。思えばこの歳になるまで、熊野三山をはじめ各地の神社に何ヶ所お参りしてきたか数えきれないが、その作法やしきたりについてきちんと学んだことはなかった。生きているうちにあと何回お参りできるかわからないが、ここで一度おさらいしておきたい。

参道の歩き方
宇治橋についての記事でも述べたが、参道では、伊勢神宮に限らずどこの神社でも、「真ん中」は通ってはいけない。その理由は
、真ん中(正中)は神様の通られる道で、そこに立って邪魔をしてはいけないので避ける。内宮では右側を歩くようになっている。一方、外宮や一般的な神社では左側通行となっている。

参拝者は神様に近づく際に、正殿から遠い参道側を歩くのが作法とされてきた。内宮は正殿が参道の左側に、外宮は正殿が右側にあるため、それぞれ反対の通行方法になる。また、参拝前にお清めをする手水舎が、内宮は右に、外宮は左にあることも理由の一つとされている。

鳥居のくぐり方

  1. 帽子をかぶっている場合は、必ず取る。
  2. 出来れば、コートも脱ぐ。
  3. 鳥居の中央より左側に立ち軽く一礼する。
  4. 一礼の後、左足より鳥居の中に踏み出す。
  5. 鳥居を通るたびに繰り返す。

進む足は、何故左足からかというと、神道では「左」が「右」より上座であるという考え方があるためだ。そのため、鳥居の左側に立ち、左足から歩を進めなければならないというルールがある。

外宮および一般的な神社では、左側通行なので、参道の左側を左足からのルールを守って参拝するのが正しい。但し、内宮だけは特殊で、右側通行になっているが、進める足は左からだ。

手水の作法
鳥居をくぐり参道を進み、いざ参拝となるが、参拝前には、手水舎で手や口を清めなければならない。

手水の手順
1.柄杓を右手で取る。
2.柄杓に水を入れ、まずは左手全体を洗う。
3.柄杓を左手に持ち替え、同じように右手を洗う。
4.柄杓を持ち替え左の掌に水を溜め、その水で音を立てずに口をすすぐ。
5.すすぎ終わったら、左手で口元を隠しつつ、水を吐き出す。
6.柄杓に水を汲み、口につけた左手を綺麗に洗い流す。
7.柄杓に水を汲み、柄杓の柄を下にして、柄杓を立て、流れ出てきた水で柄を洗う。
8.柄杓をもとの位置に静かに戻す。

もし、この作法をしている時に、柄杓の水が足りなくなったら、気にせず水を汲みなおして、一連の流れを最後まで済ませればよい。

宇治橋を渡り、大鳥居の左側をくぐったら参道の右側を歩いて正宮に向かう。手水舎て手と口を清める。しばらく行くと右側に先ほど渡った五十鈴川が見えてくる。手水舎の代わりに、この川で手と口を清めてもよいとされている。

参道を更に進み、愈々内宮に向かう。

~つづく~

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