伊勢街道巡り旅23 .~六軒

伊勢街道の魅力に惹かれて調べていくうちに、「六軒」というちょっと変わった名前の地名に出会った。現在の松坂市中道町から市場庄町あたりの地域である。

初瀬街道との分岐点である三渡橋のたもとに立つ道標には、「いがごへ追分」「右いせみち」「やまとめぐりかうや道」と刻まれている。ここ、六軒は、伊勢街道沿いに位置する歴史的な土地で、かつては旅人や参拝者が行き交う重要な宿場町の一つであった。

歴史的背景
六軒茶屋の名は、幕府の測量記録にも登場する通り、もともとこのあたりに六軒の茶屋があったことに由来する。ここでは旅人が食事をとり、休憩しながら次の目的地へ向かった。特に、伊勢参宮の道中では重要な休憩地点となり、参宮人の交流の場としても活用されていた。

また、道標は伊勢参りの旅人にとって重要な目印となっていたが、六軒には高札場があり、幕府の法令や通達が掲示されていたことから、地域の行政的な役割も果たしていたと考えられる。

文化的な側面
六軒には江戸時代から続く宿屋が複数存在し、旅人の交流の場となっていた。明治時代には宿屋が8軒あり、1か月間で8000人以上が宿泊するほどの賑わいを見せていた。また、地域の信仰の中心として「小松神社」があり、村の守護神として祀られていた。

伊勢音頭に、「明日はお立ちか、お名残り惜しや、六軒茶屋まで送りましょう。」と謳われたように、伊勢街道の歴史を物語る貴重な場所としてその名が地名として残っている。その家並みには旅人の往来が盛んだった時代の面影が感じられる。

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