今日の散歩道~狂い咲きのモクレン

早朝ウォーキングで顔を合わせる人から「こんな時期に、珍しい花が咲いてますよ」と、耳打ちされて見物してきました。屋根ぐらいの高さの場所に10個余りの花が確認出来ました、悲しいかなガラケイ携帯の機能では、この様なピンボケ写真撮影が限度。

植物の世界では、気候異変等で、たまたま本来の開花時期と似通った条件が整った時に、植物の勘違いで花を咲かせる事があります。良く目にするのはソメイヨシノ桜、晩秋に秋雨が続いた後、春先の環境と似通った環境に成るのか、本来のものよりやや小さい花を咲かせる事があります。

本来モクレンは、晩秋に葉を落とし、冬の寒気の元で花芽が徐々に膨らみ、白く長い軟毛に覆われた花芽は春の到来に合わせ急に膨らんで、丸裸の枝先に春の到来を告げるかの様に大きな赤紫色の花を枝先一杯に咲かせます。

さて、今年の夏は記録的な猛暑、このモクレンは一体どのような背景で花を咲かせたのでしょうか? 落葉もしていないし、この猛暑の元で、何を感じて蕾をつけ、花を咲かせたのか不思議で成りません。この樹が咲かせた花の本来は、赤紫色ですが、今咲いている花の色は従来のものと違い白っぽい部分が混じっています。

山仲春男

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