今日の散歩道~珍しい花
これが何の花か解りますか? 殆どの方は、花姿から判断して、「朝顔」を思い浮かべると思いますが不正解、恐らく皆さんは、今迄目にした事が無いと思います。
田圃に囲まれた田舎育ちの私でも、この花を目にしたのは、今回を含めて数回しか有りません。
植物分類では、これは朝顔と同じ「ヒルガオ科サツマイモ属」の植物、葉っぱをジックリ見たら、お分かりでしょうが、これは「サツマイモの花」なのです。
熱帯地方では、花が咲き種が出来る事が多いので、研究機関で種は品種改良に使われています。
日本では花をつける事は極々珍しく、何らかのストレスで稀に開花する事が有りますが、種は出来ません。若しかしたらサツマイモ自身が、野生に目覚めたのかも知れません。
サツマイモは、中央アメリカ原産、3千年ぐらい前にメキシコ地域で栽培されていたようで、それがペルーに伝わった様です。コロンブスがアメリカ大陸発見時に持ち帰ってスペイン女王に献上、その後ヨーロッパに拡がったと言われてます。
日本へは、江戸時代に琉球王国を経て薩摩に伝来、飢饉等の食料対策として栽培地が拡大した事は、よく知られています。
山仲春男