今日の散歩道~アスパラガスーデンシフロルス

この様にウネウネした茎が群生する奇妙な姿の鉢植えを,見た事がありますか?

たまに通りがかるクリニックの入り口に置いてある、この奇妙な植物の前を通る度に、不思議でなりませんでした。今日はたまたま人目が無いタイミングだったので、思い切ってこの動物の尻尾の様な物を掴んでみました、なんかゴワゴワした不思議な手触りで、予想外にちょっと固めのブラシの様な感触、鉢の縁にプラスチックの小片に「アスパラガス デンシフロルス」のプレートが刺さっているのに気が付いて、帰宅後改めて調べました。

これは、キジカクシ科の常緑多年草で南アフリカ原産「アスパラガス」の園芸品種との事、観賞用であって、食用には成りません。 アスパラガスがオランダ人によって、日本に持ち込まれたのは江戸時代で、種類は現在食用に供されているのと類似種ですが、当時は食用ではなく、花と赤い実を鑑賞する為に持ち込まれたものでした。現在の食用品種は、明治の初めの頃にアメリカから、北海道開拓使に持ち込まれたものです。

アスパラガスには、この様に食用に供される種のほかに、この鉢植えの様に食用不可で鑑賞用にしか使えない数種が有ります。

  さて鉢植えのこの種ですが、葉は退化して鱗片状となり、葉の様に見えるのは葉状枝(仮葉)で、葉っぱがフサフサして気持ちの良い、モフモフ状の円錐形。 夏場に白い小花を付け、晩秋には小さな赤く熟した果実が出来るそうです。

山仲春男

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