映画「海難1890」

『海難1890』は、2015年に日本とトルコの合作で制作された歴史ドラマ映画です。両国の間に築かれた「125年にわたる深いきずな」を描く実話ベースの作品です。

作品概要

  • 公開: 2015年

  • 監督: 田中光敏(代表作:『化粧師 KEWAISHI』『利休にたずねよ』)

  • 主演: 内野聖陽

  • 主なキャスト: 忽那汐里(1人2役)、大東駿介、ケナン・エジェ ほか


あらすじ・2つのエピソード

映画は時代を超えた「2つの救出劇」で構成されています。

  1. 第1編:エルトゥールル号遭難事件(1890年 / 和歌山県串本町)

    オスマン帝国(現トルコ)の親善訪日使節団を乗せた軍艦「エルトゥールル号」が、帰国途中に和歌山県沖で台風に遭い座礁・爆発します。乗組員600名以上が嵐の海へ投げ出される大惨事となりました。

    貧しい暮らしを送っていた地元・紀伊大島の島民たちは、見返りを求めることなく命がけの救出活動を展開。医師の田村(内野聖陽)を中心に、生き残った69名の命を必死で救い、犠牲者の遺品を綺麗に磨いて遺族へ届けました。この献身的な真心が、トルコの人々の心に深く刻まれます。

  2. 第2編:テヘラン邦人救出劇(1985年 / イラン)

    イラン・イラク戦争のさなか、イラクのサダム・フセインが「48時間後にイラン上空の全航空機を無差別撃墜する」と予告。各国の政府が救援機を出して自国民を脱出させる中、日本は諸事情から救援機を飛ばすことができず、テヘランに200名以上の邦人が孤立してしまいます。

    絶望的な状況のなか、日本政府からの救援依頼を受けたトルコ政府と現地の人々は、自国民も脱出を待つ混乱状態でありながら「1890年に日本人に受けて恩義」を胸に日本人を最優先で救援機に乗せる英断を下しました。


作品のみどころ

  • 国家を超えた人の真心の連鎖:困難な状況の中で、互いを思いやり命を救おうとした人々の勇気と真心がテーマになっています。

  • 二国間合作ならではの臨場感:日本パート・トルコパートそれぞれで現地キャストやロケーションが活かされており、重厚で迫力のある映像美が特徴です。

  • 忽那汐里の1人2役:1890年編の島民「ハル」と、1985年編のテヘラン在住の日本人教師「春海」の2役を好演しています。

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