びわ湖毎日マラソン終了の理由~② 滋賀支局 田中和子

(1)タイムの高速化

厚底シューズの登場、トレーニングの進歩などの要因もあって、近年のマラソンはタイムの高速化が進む。世界新記録は今や、2時間1分39秒。条件次第では2時間切りも視野に入っている。びわ湖毎日マラソンは、高速レースといわれているが、平津峠や比叡おろしが選手たちを苦しめる。
高速化の波が生まれていた17年に、時期の近い東京マラソンがコースを変更。平坦で走りやすくなり、びわ湖毎日マラソンの立場は暗転した。18年に設楽雄太が、20年に大迫傑が日本新を更新したように、好タイムを狙うトップランナーは、東京に出る流れが定着した。
結果的に、びわ湖毎日マラソンはエリートランナーだけの大会ながら、目玉となりうる選手の足は遠のいた。

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