2017-06-02 / 最終更新日時 : 2017-06-02 Tony 佐藤春夫 「亡友谷中安規」~佐藤春夫の追悼 (略)谷中安規ははじめ朝鮮の親もとから脱出して来て長谷川巳之吉氏の第一書房の発送係か何かに住み込んでゐた二十ばかりのころ、友人堀口大学のところで初めて出あった後、僕が彼の画才と赤貧に処して卑俗でないその生活態度とを愛して […]
2017-05-08 / 最終更新日時 : 2017-05-08 Tony 佐藤春夫 谷中安規「画人としての半生」 旬日ならずして、風の如く、当時、新築の佐藤春夫氏方にまかりいでぬ。君のくるのを待ってゐたと申されき、「苦楽」と云ふ雑誌に支那小説をかくが挿絵をかきては如何に、約一年程、連続す、さすれば君の生活も助からう、われ未熟乍ら人の […]
2017-05-06 / 最終更新日時 : 2017-05-06 Tony 佐藤春夫 谷中安規 内田百閒に「風船画伯」と呼ばれた流浪の版画家谷中安規は、1897(明治30)年奈良県磯城郡(現・桜井市)、昔から観音信仰で有名な長谷寺近くの参道の商家で生まれています。母を6歳で亡くし、1904(明治37)年頃、父の仕事 […]
2017-05-05 / 最終更新日時 : 2017-05-05 Tony 佐藤春夫 「絵本 FOU」 美術的な才能にも恵まれていた佐藤春夫は、ほんの装丁、本造りにもなみなみならぬ関心を抱いていた作家でした。主人公の画家マキ・イシノのフランス・パリでの暮らしぶりをややメルヘンチックに描いた作品が『FOU 一名「おれもさう思 […]