スマホ体験記2~業界の動き

携帯電話業界ではD社、A社、S社の大手3社が幅をきかせており、当初から激しい競争を繰り返してきた。最低限2年間の契約となるように、スマホ本体の価格を2年間の分割支払いとして、途中解約すればペナルティを課すといった方法もあった。また、他社からの乗り換えに対しては、携帯端末の価格面で過剰なほどの特典が供与され一時問題となったほどだ。いずれにせよ消費者としては、当初はこの3社が提供するサービスを受け入れるしかなかった。

 

しかし、数年前から政府は、諸外国と比べて高い日本の料金体系を是正すべく業界全体に働き掛けてきた。「2年縛り」という代表的な契約方法も再考され、少しずつ消費者に自由が与えられる方向になってきた。ただ、大手3社は、月額料金については、大幅に下げることはなく依然として5000円~8000円/月レベル(使用GB数によるが)の高額な料金体系は続いていた。

 

国内の携帯電話会社(キャリア)で販売されているスマホのSIMカードには、利用者の識別情報や電話番号などが記録されているが、各社で採用する通信規格や周波数帯が少しずつ違っているため専用のSIMカードが挿入されていた。そして規格が同じであっても他社のSIMカードは使えない仕組みになっていた。この状態を「SIMロック」といった。

 

一方、大手3社以外に格安スマホを提供する会社が出てきた。最初からSIMロックがされていない端末「SIMフリー端末」を使って格安でスマホが利用できるという触れ込みであった。月額費用は、従量制などの制約もあるが、使いようによっては、2000円~2500円程度とキャリアの金額よりはるかに安く利用できた。

 

そんな中、2015年5月、総務省によるSIMロック解除原則義務化がスタートした。対象端末であれば、SIMロック解除の手続きをすれば、SIMフリーの端末のように、格安SIMを差して使えるようになった。端末を買い換えるような費用の負担がなく、気軽に乗り換え可能だ。SIMフリー義務化によって、業界全体の料金体系が大きく下ることになった。

 

それもあって、ここ最近は、ようやく2980円/月(20GB)前後の価格帯に入ってきているのが現状だ。

そして1月29日、RモバイルのM社長が自ら登壇して新プランを発表したとニュースが流れた。

〜つづく~
ヤタガラス

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