城を学ぶ①~城とは

城について全くの初心者である筆者がゼロから城を学ぶシリーズを始めたいと思う。造詣の深い方も大勢いらっしゃるなかで、きっと自分は右往左往しながらの執筆になると思うので、叱咤激励をよろしくお願いしたい。
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第一回は、城についての基礎知識からスタートしたい。日頃、城という言葉に何気なく触れてはいるが、改めてその定義なり本質なりについて考えたことがなかった。そこで、まず、Wikipediaにはどう説明されているのかを調べてみた。

主に近代以前の軍事的な防衛施設を呼ぶ。戦闘拠点であるとともに食糧や武器や資金の備蓄場所でもある。主要な城は、為政者や指揮官の住居であり、政治や情報の拠点であった。純防衛用として山地に建築されることも多いが、街道や河川などの交通の要衝を抑え利用することも多い。城の一部、施設を館や塔、城壁、堀、城門と呼ぶのに対し、全体を指し示す場合には、城郭ともいう。敵との境界線に近い前線の要塞を「出城」と言い、主戦場を指す語にもなる。ヨーロッパ、中国などの大陸では、都市を囲む城壁と戦闘拠点の城砦(城塞、城館)とを区別する。「城」という漢字自身、本来は、前者の城壁都市を意味する。しかし日本においては城壁で囲まれた城壁都市が普及しなかったこともあり、主に後者の城砦の意味で使用される。
(出典:Wikipedia)

なるほど、城の何たるかがコンパクトに説明されている。中でも私の心を捉えたのは、「防衛施設」とか「戦闘拠点」という言葉である。”敵の攻撃を予想し、自らを守る” ために設計者がどのような意図をもって城の構造を考えたのかを紐解いていくことに大きな興味を惹かれる。そしてそのことが城を中心として生きた人々の歴史を知ることに繋がっていくと思う。

もうひとつ、「城」という言葉を定義した以下のような文を見つけた。

城という字はもともとは「き」と読まれていたが、やがて「じょう」と読まれ、さらに14世紀ごろから「しろ」と読まれるようになった。近世の軍学者は、攻撃的設備のあるものを城といい、攻撃的設備のないものを館といって特に区別を設けている。城の立地や占地により、平城・平山城・山城・水城・海城・丘城などの言葉がある。(出典:「日本の城ハンドブック」 歴史ファンのための古城・名城事典(三省堂))

やはり、城を学ぶなら、軍事拠点である城の設計者がどのような意図で構造を考えたかを知ることが面白そうだ。敵の攻撃に対してどのようにして自らを守るかを考えたのか。堀は、石垣は、虎口はとその意図を分析していくことが臨場感溢れるる歴史分析へと繋がっていくような気がする。

ひとつひとつ学んでいきたいと思っているのでお付き合い願いたい。もし、投稿記事に対してのご意見やご指摘、或いは関連事項についての情報提供などあれば、是非ご連絡いただきたいと思います。

(八咫烏)

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