南紀熊野ジオパークについて

地元在住の方には周知のことですが、南紀熊野ジオパークという言葉を聞いたことがありますか?遠くに住んでいて、帰省の機会も少ない方々にとっては耳慣れない言葉だと思います。私自身も聞いたことはあっても詳しいことは2、3日前まで知りませんでした。

そこで、少し紹介したいと思います。まず、ジオパークとは、その地域の大地のなりたちを知るだけでなく、歴史・文化・動植物・食などを通じて、大地と人の暮らしの関わりを実感して楽しむところです。自然遺産や文化遺産を保護しつつ、それらを教育や科学の普及、地域振興策などに活用します。

世界遺産と同様に、ユネスコの事業のひとつですが、保護と活用の両面を重視する点が、主に保護を目的とする世界遺産とは異なる点です。また、ジオパークはものだけでなくヒト(そこで行われている人の活動)が評価にあたって重視されます。

日本国内には、日本ジオパーク委員会に認定された日本ジオパークが43地域あり、そのうち8地域は、ユネスコ世界ジオパークに認定されています。南紀熊野ジオパークは、平成26年8月28日に日本ジオパークに認定されています。

ジオパークの見どころとなる場所をジオサイトと呼びます。地質、地形、自然、歴史、文化など、そのジオパークを特色づける見学場所のことです。南紀熊野ジオサイトでは、現在、107箇所のジオサイトを選定しています。(平成27年9月現在)エリアは、和歌山県の新宮市、白浜町、上富田町、すさみ町、那智勝浦町、太地町、古座川町、北山村、串本町、奈良県十津川村の一部の10市町村です。

南紀熊野ジオパークのホームページでは、モデルコースやジオガイドの紹介も掲載されています。地元出身者でも意外と知らない情報も含まれていますので、この機会に一度、地元の自然と歴史・文化を見つめなおしてみるのはいかがでしょうか?

(八咫烏)

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