「音信富通」第16弾~「休日養蜂」竹中康策
ニホンミツバチはトウヨウミツバチの一種で南は屋久島、奄美大島、西表島から北は青森県まで(沖縄、北海道以外)生息している在来品種です。気に入らないことがあると群れごと逃去します。
ニホンミツバチの生活は人との関係が深く、山の蜂を巣箱に取り込み飼育し、飼育された群れから分蜂した群れがまた山に帰るという関係が長く続いてきました。江戸時代には紀州藩(和歌山県、三重県)でニホンミツバチを使った養蜂が盛んだったようです。
私がニホンミツバチを飼い始めたきっかけは山の中で見た丸胴巣箱(ゴーラと呼ばれていて丸太を輪切りにして中をくり抜いたもの)に興味を持ったからです。製材業という職業柄、芯が腐った丸太で自分でも作れるかなと思って作ったものを工場の裏山に置き忘れていました。4年目にして偶然入居したけどミツバチに関する知識が皆無で、入ったら簡単に蜜が採れるという感覚だったので、その年の夏には逃去されてしまいました。
丸胴巣箱は作るのが大変で大変重いので長さ4㎝程の板4枚をビス留めした角銅巣箱に変えましたが、両方共に採密の時に蜂さんを死なせてしまいました。蜜を採るために花粉域、育児域まで取ってしまって、再生するのに多くの労力が必要で蜂さんが逃亡したり弱ったりで、当初は辛い思いをしていました。
今はすべて重箱式巣箱にして巣板が4段を超え5段目に付いてきたら最上段の貯蜜域段分だけいただいて、2段目の貯蜜域以下は蜂さんが越年するために残します。
私は、自然界では少なくなっている住宅(巣箱)を提供して外敵から守り、掃除をし、家賃として年一回だけ蜜を分けていただくというギブアンドテイクの関係で、蜂さんには私の娘のように話しかけながら接しています。
外敵はキイロスズメバチ、ムカデ、クモ、アリ、ヒキガエル、ヤモリ、カマキリ、ヒヨドリなどたくさんいますが、ツバメとオオスズメバチ以外は蜂さんの一群で5,000~10,000匹いるので大丈夫です。
春の3月、4月に巣別れ(分蜂)して古い女王が群れの約半数を連れて新居に移り、女王蜂が一生に一度、4~5日間、交尾飛行のために巣の外に飛び立ちます。その時にツバメなどに捕食されたらその一群は1~2ケ月で消滅します。
また、オオスズメバチは巣箱の弱いところを食い破って中に入り蜜蜂を殺し、幼虫を自分の子どもの餌に持ち帰ります。中に入れなくても巣門でずっと待ち伏せされたら、恐怖で逃亡したり女王がプレッシャーで出産不良になり群れが衰弱することもあります。
ツバメはどうしようもないけど、オオスズメバチは4月、5月にペットボトル・トラップを仕掛けて女王を、9月、10月にはネズミ捕りシートで働き蜂を引っ付けて駆除します。
ミツバチ社会は働き蜂(メス)が支配するアマゾネス社会で、女王やオス蜂用の巣房を作ったり、分蜂の時に行先を決めたりするのも全て蜂娘たちです。春から夏、初秋の働き蜂は1ヶ月余り、晩秋から冬の働き蜂は3、4ヶ月、女王蜂は2、3年生きるそうです。
女王バチは群れをまとめるフェロモンを出して娘たちに産卵させないようにして、単独女王制を保っており、他の群れの蜂が巣の中に来たら敵として戦わせたりしますが、女王による専制ではなく主に一日中卵を産み続けるのが仕事で春には一日千個くらい生むと言われています。
オス蜂は外敵から群れを守るために戦うのだと思っていましたが、毒針を持たず、食料も集めず、子孫を残すための交尾専門で、食べ物は娘たちから口移しでもらい戦うのは娘たちです。他の群れの女王蜂と交尾出来たら死に、いつまでも交尾できなかったオスは食べ物ももらえず、やがて厄介者扱いされて野垂れ死にします。(人間のオスのほうがちょっとだけマシなのかな?)
働き蜂は毒針を刺すと毒袋と一緒に抜けて、自分も死にます。なのでよほどのことがないと刺しません。女王は何度でも刺せる針を持っているそうですが女王に刺されたという話は聞いたことがありません。
養蜂をする一番の楽しみは春の分蜂の時で、蜂さんの好きそうな場所を捜して、入居してくれそうな巣箱を作って、金稜辺(咲くと女王蜂と同じようなフェロモンを出して蜂娘を誘因するラン)という花を置いて、静かに待ちます。
入居してくれた時の喜びは何とも言えません。それと、巣箱の前で娘さんたちが一生懸命に働いているのを見ていると可愛らしくて時を忘れます。蜂さんを飼うというより、居ていただくという感じです!
竹中康策



新宮出身、新宮高校出身です。小学1年生の頃、学校の花壇の花に集まってきた蜜蜂を両手丸くしてそっと包んで遊んでいましたが、たまにチクッと刺されました。
今でも養蜂をやりたいと思っていますが、家内に話すとバカにされています。
文を拝見し、いいなぁと羨ましく思っています。
スマホの分蜂マップというアプリに関東地方からも多くの投稿があります。ぜひ挑戦してください。街なかだと隣家から数十メートル離れて無いと蜂🐝の糞害等の苦情でトラブル事があります。
ありがとうございます😊
竹中さん、愛情を持って続けておられるのですね。娘さんたちと楽しそうです。むかし、村上さんからお話を聞いた覚えがあります。重箱式は合理的ですね。蘭のことも感動しました。子供のころ、丸胴の巣箱をよく見ました。私は小口の人間で、うちは、元々、旅籠と林業経営が生業でしたので、山がちな生活に親しみがあります。またお話を聞かせて下さい。
前川さん、銀座のデパートの屋上で蜂を飼っている話がありましたから、不可能ではないでしょう。別荘でという手もあるでしょう。
荻悦子(尾鍋)
荻さん、お久しぶりですね。
体調はいかがですか?
別荘なんてとんでもないです。でも田舎の古民家で養蜂もあり得ますね。
前川さん、お久しぶりです。お元気そうで、楽しそうですね。私はおかげさまでだいぶん元気になりました。リハビリで体操の指導を受けております。荻悦子
悦子さんお久しぶりです、お元気でしたか。ホテル浦島での同窓会以来ですね、私は今も現役で働いていて休みの日に娘さん「オバサンもいます」達に遊んでもらってます。養蜂を始めた頃全滅させてしまい太田の村上さんに箱ごといただき、膝の上に載せて夜に運んだのを思い出しました。もう少しの間娘さん達と遊ばせてもらいます。
竹中さん、浦島からもだいぶん時が経ちました。お元気で何よりです。竹中さんは穏やかな優しい人だと思っていました。まさに蜂にも温かいのですね。働き蜂が娘たちとは知りませんでした。雌が狩りをするのはライオンもそうですね。どうかお元気で、またこのネットでお目にかかれますように。