ロープ
荻悦子さんが、新企画の「Aさんのヨット通信」をご覧になってコメントに書いてくださったように、以前書かれた詩を披露してくれることになりましたので以下に紹介します。
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ロープ
桟橋の手すりの支柱が新しくなっている
男が二人
長いロープを波打たせながら捌いている
Tシャツの半袖を肩にたくし上げ
腕をリズミカルに動かし
白木の角材の穴にロープを潜らせる
一本の柱に穴は縦に二つ
やっ
おっ
声をかけあって引っ張り合うと
高い手すりと低い手すり
二段の手すりが出来上がった
海の上の大気
存在しない境界をあるかのように
亜麻のロープは
綾を硬いプラチナにきらめかせる
ロープの内側を進んでいく人達がいる
肌が白い若い夫婦
紺のサロペットを着た幼い男の子
男の子はサングラスを手で振っている
駆け出し
しゃがみ込む
その姿が紡錘形や三角柱になる
オリーブ色のヨットに行き着くと
紺のサロペットは丸まって
背の高い父親に抱き上げられた
男の子はサングラスを父親の顔に掛けた
母親は帽子を風に飛ばされそうになった
つばが広いラフィアの帽子
母親の巻き毛は泡立つように淡く赤い
潮が薄く匂う
きらめくロープ
あのひとはウラウディア
母親だけにそう名前を付けて
桟橋のこちらから
いきずりの異国の家族を眺めている
異国情緒あふれる綺麗な詩ですね。
情景が目に浮かびます。
場所は南仏、コートダジュール 、ニース、モナコかも?
ロンドンも素敵な都会ですね。
ヨッティの彼は現在、隠岐 西ノ島を本日05:30出港して、鳥取に向かっています。
後ろからの風と波でローリングが凄い。 とのこと。
振り飛ばされないように! たのみまーす。
夕方、港に着く予定とのこと。
彼からのlineでの会話、毎日凄く楽しみにしてるんです。
だって家に居ながら、あちこち旅行気分が味わえるのですから。
幸せです。
新宮ネットご覧のみんなにも楽しんで頂けたら嬉しいです。