2021-05-02 / 最終更新日時 : 2021-10-09 yatagarasu 荻悦子 荻悦子詩集「流体」より~「空・五月」 空・五月 野鳥が ピシピシ 鳴きながら 空の端を綴じて行く 目の粗い布 漉されるというより 自ら迸り出る 果汁 朝の音 松の木の 新しい銀の花穂 幹から枝へ 絡みついた蔦にも 柔らかな若葉が重なって垂れ 野鳥の鋭い声を吸う 双眼鏡を手に 振り返って 父を呼ぶ いつまでも四歳の 神学者の空にいる娘 野鳥が ピシピシ 鳴きながら 時の涯を綴じて行く 荻悦子詩集「流体」より 244 total views, 2 views today FacebooktwitterCopy “荻悦子詩集「流体」より~「空・五月」” に対して1件のコメントがあります。 e.o より: 2017-05-02 23:28 ありがとうございます。このように若い詩はもう書けないという気がします。 太地会へのご参加、良かったですね。楽しかったでしょう。町長さんが、ご出席でしたか。文芸関係の知人から、太地のことを訊かれたことがありました。三軒さんが学生時代にその人の家のアパートに住んでいた のだそうです。 返信 コメントを残す コメントをキャンセルメールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目ですコメント * 名前 * メール * サイト 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。 Δ Optionally add an image (JPEG only)
ありがとうございます。このように若い詩はもう書けないという気がします。
太地会へのご参加、良かったですね。楽しかったでしょう。町長さんが、ご出席でしたか。文芸関係の知人から、太地のことを訊かれたことがありました。三軒さんが学生時代にその人の家のアパートに住んでいた
のだそうです。