2021-03-01 / 最終更新日時 : 2021-01-21 Tony 荻悦子 荻悦子詩集より~「視線」 視線 雲の岸辺で 見開かれている目 その強い視線 白い鋭い光 ぐっとこちらを射ると 光は瞳の外に 花びらのように弾け散り 目の輪郭は見えなくなる 見えない 捉えられない 熱 こちらを射る一瞬 白く燃える光 遥かな父祖たちの 眼差しのように 遠く隔たりながら 真近に注がれていると 信じることのできる視線 謎を解けないまま これほどに憧れ 見つめ返し まっすぐに見つめ返し 隠すところのないわたしの熱が まっすぐに あの瞳に届くことはない 荻悦子詩集「流体」より 共有:クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます) コメントを残す コメントをキャンセルメールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目ですコメント ※ 名前 ※ メール ※ サイト 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。 Δ