荻悦子詩集「樫の火」より~「双子座流星群」
ようやく秋本番といった季節になりましたが、みなさま如何お過ごしでしょうか。秋と言えば読書の秋。新宮市熊野川町出身の詩人・荻悦子さんの詩の世界に浸ってみませんか?
昨年、出版されたばかりの詩集「「樫の火」(思潮社)の中の一遍「双子座流星群」を紹介します。
双子座流星群
東の方 流星は 北半球の 子どものころ 山稜に縁取られ 夥しく光がある 私は八歳だったが なぜか 強い光が |
荻悦子(おぎ・えつこ) 1948年、新宮市熊野川町生まれ。東京女子大学文理学部史学科卒業。お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程修了。作品集に『時の娘』(七月堂/1983年)、『前夜祭』(林道舎/1986年)、『迷彩』(花神社/1990年)、『流体』(思潮社/1997年)、『影と水音』(思潮社/2012年)、横浜詩人会賞選考委員(2012年、16年)、現在、日本現代詩人会、日本詩人クラブ、横浜詩人会会員。三田文学会会員。神奈川県在住。 |
【備考】
2017年のふたご座流星群は、比較的良い条件で観察することができます。今年のふたご座流星群の活動は12月14日16時頃に極大を迎えると予想されています。しかし、その時刻は日本が昼間のため、流星を観察することはできません。日本でいちばんの見頃となるのは、極大を迎える前の、14日の0時過ぎ(13日の夜)を中心とした数時間だと考えられます。また、この前日の夜と翌日の夜も流星群の活動が活発で、多くの流星を楽しむことができるでしょう。