新加坡回忆录(35)イーストコースト・フードセンター

さすがシンガポールは港町だけあってどこでシーフードを食べてもおいしいが、イーストコースト・シーフードセンターにはぜひ立ち寄ってほしい。日本ではなかなか手が出ないアワビ、エビ、カニなどの高級魚介類をふんだんに食べても安いのが特徴。爽やかな潮風に吹かれながら生きのいい海鮮料理に舌鼓を打つ、これぞシンガポール美味求真の醍醐味である。

地元の常連客が多いせいかメニューがなかったりあっても値段が書かれていなかったりするが、腹いっぱい飲んで食べてもお一人様20~30シンガポールドル(約1300~2000円)という安さだ。 オーチャードロードからタクシーで飛ばして約30分でも行く価値がある。

現在8件のシーフードレストランが営業しており、どの店も日本の海の家、かつてはそれぞれが東部一帯の漁村に点在する小さな食堂であった。それらがモダンな建物に一同に集められたのはリークアンユー首相が推進する「クリーン大作戦」の一環であった。

場所は空港に続くイーストコースト・パークウェイから少し入ったところにある。週末は混むので予約して行った方がよい。(上記は、1987年当時の事情なので最近の状況をご存知の方は教えていただきたい。)

(蓬城 新)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です