_伊勢街道巡り旅39.~関宿東の鳥居

関宿の東の入口 “東の追分” にあるこの鳥居は、関宿では”一之鳥居”として親しまれているもの。“一之鳥居” というのは伊勢神宮に向かう最初の鳥居という意味なのだが、実際には伊勢神宮の鳥居ではなく、伊勢神宮に向かう人々への “道しるべ” として建てられたものである。

この鳥居がこの場所に初めて建てられたのは18世紀の初め頃と考えられているが、当時は伊勢講の人々からの寄進により建てられ、関宿の人々によって管理されていた。

現在は20年に一度行われる伊勢神宮の式年遷宮にあわせて建て替えが行われており、今の鳥居は平成27年6月に建てられたもの。鳥居の用材は式年遷宮で建て替えられた伊勢神宮内宮宇治橋東詰(内側)にある鳥居の旧材で、伊勢神宮から下付を受け、傷んでいる箇所の繕いをした後、住民総出の “お木曳” を経て建てられた。

※一の鳥居と言われるものは、上記の関宿の鳥居ともう一つ、桑名の七里の渡し場跡にある「伊勢国一の鳥居」と二つある。

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