伊勢街道巡り旅 実録篇5.〜外宮
伊勢街道巡り旅2日目、朝、ホテルで朝食バイキングをいただく。現役の頃、出張でよく地方にも出かけたが、大体朝食はホテルのバイキングだった。何処のホテルでも洋食、和食いろいろと取りそろえてメニューはバラエティ豊かだ。あれもこれもと選ぶうちについつい食べすぎてしまう。満腹になった後の無料のコーヒーもありがたい。
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さて、思ったより小さめだった伊勢市駅(1)を出発して今日は愈々神宮にお参りする。内宮より先に外宮にお参りするのが習わしらしいが、伊勢市駅前に宿泊したので外宮は徒歩圏内だ。ロータリーにある鳥居(2)をくぐってそのまま真っすぐ進めばよい。観光案内所を右に見て大通りの外宮前の信号(3)を渡れば正面入り口となる。外宮は、内宮に祀られる天照大御神の食事を司る神として、約1500年前(内宮創建の約500年後)に創建された。
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鬱蒼とした森に入っていく感じだ(4)。これまで知っている神社と違うのは道幅がとても広いこと。規模の大きさが全国にある小さな神社とは一線を画している感じがする。ついつい吸い込まれていくような気がするのは自分だけだろうか。まずは正宮(5)へお参りする。
正宮への参拝者はさすがに多い。お参りも肩が触れ合うほどの混みようだ。二礼二拍手すると、ついつい家族の健康などお願い事をしたくなるが、他の神社とは違って神宮は、お願い事をするところではなく、お礼をするのが正しいらしい。「おかげさまで、ありがとうございます」とのお礼の言葉が「おかげ参り」の由来だそうだ。
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正宮の隣にある式年遷宮のための御敷地(6)を見た後、別宮に向かう。外宮の別宮は、境内に多賀宮(たかのみや)(7)、土宮(つちのみや)(8)と風宮(かぜのみや)(9)、境外に月夜見宮(つきよみのみや)がある。別宮とは「わけみや」の意味で、正宮に次ぎ尊いとされる。
外宮境内にある風宮、土宮、多賀宮の三宮に参拝する。多賀宮・土宮・風宮の順に参拝するのが古来の習わしとされるが、今回は順不同だ。正宮前の池の横の亀石を渡った先の石段の左に風宮が、右に土宮がある。亀石は高倉山の天岩戸の入り口の岩を運んだと伝えられている。これについてはいずれまた調べて書くことにしよう。
この中で、多賀宮、風宮は外宮と同じく北に向かって建てられているのは、南方にある内宮に向かってお祈りするためである。しかし、土宮だけが東向きに建てられている。理由は、ブラタモリに出演していた宮司さんの説明によると、西方向にある田畑、肥沃な土地が五穀豊穣をもたらしてくれることに対してお祈りするためと言われる。
多賀宮に行ったとき、一人の外国人が絵を描いているのに出会った。ちらっと覗き見すると結構上手である。外国人の神社ファンもいるのかと少し話しかけてみる。聞くと、彼はドイツ人で、建築に興味があり、あちこちの建造物を見て廻っているとのこと。5週間前に来日し、九州から北上中だそうな。もっと話をしたかったが、時間もないので先を急いだ。
外宮での目的は最低限果たしたので、次のポイント猿田彦神社に向かうことに。外宮境外にある4つ目の別宮・月夜見宮(つきよみのみや)は少し離れているので別の機会に行くことにする。
時間はすでにお昼時になっていたが、朝食バイキングをたっぷりいただいたのでランチは不要な感じだ。おかげ横丁で何かをつまみ食いするつもりなので丁度良いかもしれない。外宮から内宮方面に行くには、外宮前からのバスが便利だ。タイミングよくバスに飛び乗って猿田彦神社に向かう。
~つづく~











