伊勢街道巡り旅 実録篇2.四日市~日永の追分
既報のように、この旅は、桑名にある「伊勢国一の鳥居」からスタートするはずだった。電車の乗り換えについても入念に調べたはずが、目的の場所にたどり着けず諦めるしかなかった。ただこの街道巡り旅は一度では回り切れず、当初から最低でも二度実施するつもりでいたので、次回には必ず訪れることを心に決めて次の目的地に向かった。二か所目の目的地、四日市にある「日永の追分」にたどり着いて初めて、街道旅のスタートが切れた次第。ここは、調べた通り、最寄駅であるあすなろう鉄道の追分駅から250mのところに鳥居があり、東海道を東から向かうと、右・東海道、左・伊勢街道と別れる三叉路があり、まさに追分であった。これで実質的な伊勢街道のスタート地点に立つことができた。
ここの中心部に井戸水が湧いており、地元の人が大きめの容器を持って水汲みに来ていた。
いきなりの失敗を少しだけ取り戻せてほっとして、四日市駅にもどり昼食の時間になった。ランチについては、事前に調べており、四日市市民のソウルフードと言われる「とんてき」と決めていた。その店は、駅徒歩5分以内にあったが、人気店らしく、店先で7、8人ほど並んでいた。ほどなく順番が来て席に着いた。
とんてきとは、厚切りの豚肉を香ばしく焼き上げ、甘辛く濃厚なタレを絡めたもの。タレが少し濃い目ではあるが添えられた生キャベツでこれを中和できる。この店だけというランチセットを頼むと、小鉢のラーメンが付いてきた。この店「ちゃん」はもともとはラーメン屋なのだ。感想を言うと、とんてきはそれなりに美味しかったが、筆者には、付いてきたラーメンのほうが好みだった。今度来るときはラーメンを主に食べたい。
ランチには大いに満足して次の目的地「神戸の見附」に向かう。
~つづく~


