伊勢街道巡り旅 実録篇1.~桑名 一の鳥居

暑さ寒さも彼岸までという言葉を思い出したかのように、出発前日、気温が24、25度まで下がり、当日朝も歩き旅には絶好の涼しい秋日和となった。
最初の目的地は、伊勢街道の玄関口と言われる「伊勢国一の鳥居で、新幹線、JRを乗り継いで桑名駅に降り立った。桑名駅では、JR、近鉄、養老鉄道の3線が乗り入れており、乗り換えに不便はなさそうだ。ただ、養老鉄道は45分に1本しかないので時刻表をよく調べておく必要があった。
ネット検索の怪!
事前にネットで調べた通り、養老鉄道に乗り換え二つ目の駅「下深谷」で下車。ここで事件が起こった。案内板でもあるかと期待したが何もないので、駅員さんに「一の鳥居」はどちらに向かえばいいのか聞いてみる。駅員さんが首を傾げながらスマホを取り出して検索しだしたので、このあたりから違和感を感じた。
ネット情報では、下深谷駅から370mとあったのでそう遠くはないと判断し、見学と往復の徒歩時間を考慮して帰りの電車を決めている。
「方向はこちらのようですが、歩いてかなり時間がありますね」
「どれくらいでしょうか?」
「1時間以上はかかります!」
たった370mの場所にある鳥居のことを知らない駅員がいるわけがない!何かおかしい。
帰りの電車まで時間もあるし、とにかくその方向に少し歩いてみることにした。10分か15分ほど歩いたところに太鼓屋さんがあり観光案内所の看板もあったので、聞いてみた。返事は同じだった。近くの人まで地図を片手に来てくれて親切に教えてくれた。
結論をいうと、全く間違った情報に従って行動していたのだ。再度調べなおしたところ、その鳥居の場所は七里の渡し跡の近くにあり、桑名駅からバスで近くまで行けることがわかった。わざわざ養老鉄道に乗り換える必要もなければ、下深谷駅も何も関係がない。しかも370mという距離まで書いてあったは何だったのか?何処でどうやって間違えたのか、未だにわからない。
責任は全て自分にあるので怒りをぶつける先もない。ただ、言い訳になるが、ネット検索では間違いなく「養老鉄道、下深谷駅、370m」と出ていたのだ。そうでなければわざわざ一覧表に記載してこんな計画を立てるわけがない。
そして、そこに他の名所か何かがあるのならまだわかるが、一切何もないのだ。
帰宅後にもう一度ネット検索してみたが、関連する記事は見つからなかった。狐につままれたような話だった。
ネット検索も調べ方が重要で、一歩間違えるととんでもないところに迷い込んでしまうことがわかった。今流行りのフェイクニュースではないが、自分で自分を落とし込んでしまったとしか思えない。反省しきりの経験だった。
街道巡りはもう一度行くつもりなので、その時には必ず一の鳥居に行くことにする。
〜つづく〜

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です