AYA世代とは？

AYA世代とは、「Adolescent and Young Adult」の略で、思春期・若年成人世代を指す医学用語です。一般的に15歳から39歳までの年代を指します。

この用語は特にがん医療の分野でよく使われており、以下のような特徴があります。
医学的背景小児がんでも成人がんでもない、中間的な年代のがん患者を指す概念として生まれました。この年代特有の身体的・心理的・社会的課題に着目した医療アプローチが必要とされています。

AYA世代の特徴
進学、就職、結婚、出産など人生の重要な局面にある時期身体的には成人に近いが、精神的・社会的な発達過程にある病気になった場合、将来への影響（妊孕性、キャリア形成など）への不安が大きい治療選択において本人の意思決定能力と家族の関与のバランスが重要。

支援の重要性
現在では、AYA世代のがん患者に対して、医学的治療だけでなく、心理社会的支援、教育・就労支援、妊孕性温存などを含めた包括的なケアが重視されています。日本でも近年、AYA世代への医療支援体制の整備が進められています。