移住を考える④~移住計画の進め方

先に紹介した「ふるさと回帰支援センター」には全国44道府県が参加しており、990平方メートルの広いスペースに、ブースを設けたり専属相談人を配置したり展示パネルを設置したりしています。ここに来ないと移住できないというわけではありませんが、2002年からの活動の蓄積があるのでノウハウの宝庫と言えるでしょう。

同センターは、予約なしでふらっと立ち寄ってもいいのですが、効率よく相談するなら、まず電話してみるのがいいでしょう。アドバイスに従って、訪問前の事前準備として自分の希望をまとめてから行ったほうがスムーズに相談できます。例えば、次のように整理してはいかがえしょう。

①移住者の人数
1人なのか夫婦なのか子供を含む家族なのか。
②希望の地域
北か南か、農村部がいいのか山間部がいいのか海辺がいいのか。
③暮らし方は
悠々自適なのか、就労希望なのか、農業希望なのか、起業をしたいのか。

上記のような希望をまとめてから訪問すると、センターではそれに応じた様々なプランを提供してくれるようです。さらに、お勧めなのが、同センターで開催されるセミナーに参加することです。ここには、セミナースペースが2か所あって、頻繁に開かれています。実際の移住者の体験談や、就職情報、また補助制度なども聞けるのでとても参考になります。

因みに昨年は418回も開催されたとのことですが、一例としてあげると、和歌山県が開いた「わかやま暮らしセミナー『とことん田舎暮らし?ちょこっと田舎暮らし?あなたはどっち?』」とか、三重県が開いた「ええとこやんか三重U・Iターン就職セミナー」などがあります。

和歌山県のブースでは就職相談は行っていませんが、現地の移住推進地域の各市町村に、ワンストップ相談窓口があり、1人の担当職員(ワンストップパーソン)が、住まい、仕事、近所付き合いなど移住に関するあらゆる相談を一手に引き受けています。あちこち回る必要がなく一か所で効率的に相談できます。

移住とは生活の拠点を変えるという人生における一大事業なので、簡単に決められるものではないでしょう。そこで、お勧めなのが移住体験ツアーです。自治体がいくら熱心にすすめても、果たして本当にそうなのかと不安はつきまとうものです。実際に現地に行き短期間そこに住んでみて、周りの環境や、近所付き合いの雰囲気などを自分の肌で感じるのがベストだと思います。

~つづく~

(八咫烏)

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