ヘスペリジン

柑橘類に含まれる健康に有益な成分として、βクリプトキサンチン、ノビレチンと続けて紹介してきましたが、その第3弾!今回は「へスぺルジン」です。ヘスペリジン (Hesperidin) は、温州みかんやはっさく、ダイダイなどの果皮および薄皮に多く含まれるポリフェノールの一種のフラボノイドです。

ヘスペリジン は陳皮の主成分であり、ビタミンPとも呼ばれるビタミン様物質の一部。柑橘類(特に熟す前の青みかん)の皮や袋、スジなどに多く含まれ、毛細血管の強化作用があることが発見されています。ヘスペリジンは植物の防御に関与していると考えられています。ギリシア神話のニュンペー・ヘスペリデスから名付けられました。

日本人のおもな死因の2つは、心臓疾患と脳血管疾患という血管に関する疾病です。この2つを合わせると、1位の「がん」に匹敵する死亡率となっています。血管を健康に保つことは極めて重要で、最近テレビの健康番組でも盛んに取り上げられているようです。日頃、高血圧症の治療を受けている筆者にとっても非常に関心の高い問題なので気になっています。

糖転移ヘスペリジン
優れた作用をもつへスペリジンですが、水に溶けにくい性質をもつため、体内への吸収性が低く、そこが最大の難点だと言えました。この点をクリアして開発されたのが「糖転移へスペリジン」です。酵素反応でブドウ糖を結合させることに世界で初めて成功し、その結果、従来の約10万倍も溶けやすくなり、体内への吸収性が飛躍的に高まりました。

糖転移へスペリジンは、多彩な生理機能をもっていることが、 これまでの研究や臨床データからわかっています。たとえば毛細血管を強くする(ビタミンP作用)、血中の中性脂肪やコレステロールなどの血清脂質を改善する、血流の循環を改善する、血圧の上昇を抑制するなど、血管をしなやかに保つうえで見逃せない機能が報告されています。

さらに、ビタミンCの消耗を抑制する、免疫機能を調整する、骨代謝を改善する、抗酸化作用、などの健康維持に有用な幅広い機能も有しており、現在も活発に研究がなされています。

糖転移ヘスペリジンの働き
血清脂質改善作用 脂質代謝異常を改善して血清中性脂肪を低減する。
血流循環改善作用 末梢血管を拡張させ、血流循環を改善する。
生体調節機能是正作用 乱れた生体調節機能を体ごと整える。
血圧上昇抑制作用 血管をしなやかにして、血圧を低下させる。
ビタミンP作用 ビタミンCと共に働き、毛細血管のメンテナンスをする。
ビタミンC消耗抑制作用 体内のビタミンCの消耗を抑制する。
免疫調節作用 花粉症やリウマチの症状を改善する効果が期待される。
骨代謝改善作用 骨の形成を促し、骨量減少を抑制する。
抗酸化作用 活性酸素の過剰発生を抑え、血管の劣化を防ぐ。
糖転移ヘスペリジンの期待できる機能性
・中性脂肪低下
・冷え性改善
・ストレス改善
・血圧上昇抑制
・ビタミンCリサイクル

みかんの筋については、食べる派と食べない派がいると思います。和歌山県が故郷である筆者にとっては、みかんはとても身近な食べ物であり人一倍食していると思います。もの心つかない頃から、母親に筋をきれいに取ってもらって食べていた記憶がありますが、今から思えば、長年とてももったいないことをしていたことになります。

みかんの筋が身体によいと知って意識して筋を食べるようになったのはつい最近の事で、もし子供のころからずっと食べていたらどれほど健康になっていたことか。尤もこの一点だけについて語るのは間違いで、他の生活習慣も大きく影響している訳であるので何とも言えません。ただ、健康によいと実証されたものなら、今後も続けて行こうと思っています。

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