ヤタガラスのお気楽闘病記20~良い病院・悪い病院 1

あなたはどのような基準で病院を選びますか?自分や家族が病気になったり怪我をした時にお世話になる病院をどこにするか迷いませんか。風邪などのちょっとした病気ならあまり気にすることもないですが、入院して手術となるとやはり信頼できる病院を選びたいものです。

病院と言っても、例えば内科・小児科だけとか外科だけとかの一部の科目のみの開業医もいれば、その開業医が数人の医師を雇い一定数の科目を診ることができる病院、また大学病院などのように大勢の医師を擁しあらゆる科目を取り扱う総合病院まであります。どの病院が良いとは一概には言えないし、名医もダメ医師も何処にいるかはわかりません。

ただ一つ言えるのは、複雑な手術を必要とするような場合はやはりそれなりの医療設備が必要になってくるので、町の開業医では限界があります。町の開業医は、患者の病気の状態を診て、必要と思えば大病院を紹介してくれます。今は、このシステムが一般化しており、大病院では患者の集中を避けるべく紹介状なしでは診てくれないことが多いです。

いい病院・悪い病院の見分けは、その病院の治療を受けた経験がないとわかりません。そこで、治療経験のある友人・知人に聞くことになるでしょう。結果、多くの場合、信頼のおける友人・知人から評判を聞いて病院を選ぶケースが多いと思います。ただ、仕方のないことではありますが、このことには危険性も含んでいることを認識しておくべきでしょう。

他人の意見は参考になりますが、随分いい加減な場合もあります。例えば、同じ病院に長い間通っても一向に良くならなかった人が、別の病院に変えた途端に良くなったという例です。この場合、この患者は間違いなくそこは良い病院だと言うでしょう。聞いた方もそうか、そんなに良い病院なんだと、背景も知らずつい思ってしまうものです。

その患者の病気は最初の病院に長いことかかっていて徐々に良くなっていた。もう少しで完治もできそうという段階で別の病院に代わって間もなく治ったのだとしたら。言ってみれば、最初の病院は後の病院に良いところだけを持っていかれたというケースです。可能性の話なので全部が全部そうだと言っている訳ではありませんが。

また、医師の性格やタイプ、患者との接し方によって良い悪いを判断する場合があります。私の母親などはまさにそのタイプでした。所謂、人あたりの良い医師と良くない医師がいるものです。昔は、小児科の先生以外はそれほど愛想の良い医師などいなかったように思います。口数は少なくむっつりとしていてもやることはやる、所謂、職人気質の先生も多かったように思います。

時代のせいもあるでしょうが、今は、どこに行っても人あたりの良い先生が増えているようです。本人は、患者との距離をできるだけ縮めようと努力しているのかもしれないですね。ちょっとひねくれてた見方をして、いい先生だと思われたいのでそのような態度をとっているのではないかとつい勘ぐってしまう昭和な人もいますよね。実力が伴っていればいいのですが。

~つづく~

ヤタガラス

 

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