ヤタガラスのお気楽闘病記19 年賀状卒業宣言

11月下旬はいつもならそろそろ年賀状のデザインと文章を考え、印刷し始める時期だった。丁度その時に入院、手術となったためそれが出来なかった。12月半ばに退院したが、なんだか頭がぼーとして何か根を詰めて考えることはできなかった。年末ぎりぎりになって慌てて出すよりも年越ししてからゆっくりと寒中見舞いでも書いて事の成り行きを報告しようと思った。

ここ2年程前から、友人からの年賀状卒業宣言が相次いでいる。50年以上も続けて来た毎年の習慣を止めるということは簡単ではない。友人たちは古希と言う年齢を意識しているようにも思える。何だか終活に入っているような感じがしてちょっと嫌だ。所謂終活は子供たちや周りの人のためにはやっておいた方がよいのはわかるが、人生に後ろ向きのような気がしてやりたくない。

何十年も会っていない友人に年に1回だけ近況報告を書いて送る、また送られる。年賀状という習慣はとても良い習慣だと思う。出来合いの年賀状を買って宛名を書いて送るだけでは、気持ちが伝わらない。下手でもいいから自筆で書いていると気持ちが伝わる。時代が変わり、自分で原稿を書いて自分で印刷できるようになってから久しいが、それはそれで気持ちが伝わるし楽しくもある。

現役の頃は100枚以上もあったので、印刷屋に頼むのが手っ取り早く友人の多くもそうしていたが、義理で出していると思われるのが嫌でそうしたくなかった。いつだったか「プリントごっこ」という年賀状を自分で印刷できるおもちゃのような印刷機が発売された時は飛びついて買った。懐かしいと思われる人も多いのではないかと思う。

私自身の作成してきた年賀状の歴史、もし全てファイル保存していればアルバムのようになったかもしれない。それももう終わりだ。卒業することに決めた。来年からはメール年賀に代わる。しかし待てよ。小さなハガキ一枚に表現できる情報と、メールで伝えられる情報とを比較すると、大きな差がある。メールの方が無限大に多い。

さて、来年のメール年賀状はどのようになるのだろう。まだ何も頭に浮かんではいない。

ヤタガラス

 

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