痛み止め薬「ロキソニン」について
散歩をしながらTBSラジオを聴いていたら、「ロキソニン」についての話がありました。医薬品医療機器総合機構(PMDA)が3月22日発表したところによると、解熱鎮痛薬「ロキソプロフェンナトリウム水和物」の使用上の注意について、厚生労働省が「重大な副作用」の項目に「小腸・大腸の狭窄・閉塞」を追記するよう、改訂指示を出したとのことでした。
自分は今五十肩で、実際に医者からこの薬を処方されて飲んでいるので気になり、よく聴いてみると大体次のようなことでした。まず、海外では副作用を懸念して使われないことも多いが、日本では人気があってよく処方されるし、一般でも販売されている。医療用医薬品「ロキソニン錠60mg」「ロキソニン細粒10%」などが対象となるとのこと。
PMDAによると、過去3年における副作用の症例のうち、小腸・大腸の狭窄・閉塞関連の症例は6例。このうち、因果関係が否定できないものが5例あり、「専門委員の意見も踏まえた調査の結果、改訂することが適切と判断した」という。これに伴い、厚生労働省は一般用医薬品「ロキソニンS」などにも、同様の副作用の例を追記するよう指示。発売元の第一三共は「使用上の注意」の一部を改訂すると発表しました。
これだけ聞くと大変な問題だと思いますが、実は確立は非常に低く、上記の副作用が起こったのは、3000万分の一だったとのことです。それでも、注意が必要であることは間違いなく次のことを知っておく必要があるそうです。
1.胃壁や腸壁に副作用を起こす可能性があるのは事実なので、医師は、胃薬を処方して一緒に飲むように指導している。実際、小生も胃薬を同時に飲んでいます。
2.頭痛や生理痛で痛みを抑えるために3日間飲んでみて治らなければ、一旦飲むのを止めて医師に相談するのがいいとのこと。ずっと飲み続けるのは避けた方がよい。
昔は、このような情報を知ることも難しかったし、薬のことは病院や医師にお任せで、何事も言われた通りにすることが多かったと思います。しかし、最近は情報開示が一般的になって、インターネットなどで簡単に知ることができるようになりました。同時に、医者にお任せではなく、自分でも勉強しつつ、医者の言うことをまる飲みしないことも大事なのではと思う次第です。
いずれにしても、自分の健康は自分で守るしかないと思うので、みなさん、気を付けましょう。
■解熱鎮痛剤「ロキソニン」とは?
第一三共によると、ロキソニンシリーズは1986年に当時の三共が医療用医薬品「ロキソニン」として承認を取得し、発売している医薬品。解熱鎮痛成分の「ロキソプロフェン」が配合されている。2011年から一般薬品として販売されている「ロキソニンS」は医療用医薬品の「ロキソニン」と、成分、成分量、添加物、錠剤の大きさ、剤形などいずれも同じだという。