ぐうたらOL 不動産オーナーへの道⑤

ぐうたらOL総合職になる

不動産投資というと「お金持ちがやること」「怪しい」イメージがあります。バブルの頃に猫も杓子も不動産を購入し、弾けた後に価格が暴落…なんて話も聞いたことがあると思います。しかし現在の不動産投資はやや状況が変わっています。

 ① 超低金利時代ということ。
 ② 売買によるキャピタルゲインではなく、
   長期保有・賃貸経営としてのインカムゲインであるということ

 そして不動産投資は、私のようなサラリーマンだからこそできる仕組みがあります。不動産投資は金額が高額なので、ほとんどの人がローンを組むことになります。現金で買うのもありですが、ローンを組むことにより、レバレッジを利かせることができるのです。そして銀行が個人が信用に足る人物か判断する基準として、「サラリーマン」であるということが強みなのです。私のような新卒採用でボケェ~っと働いていた人間でも、同じ会社に長く勤めていたことが「信用」の貯金をしていたということなのです。勿論それなりにお金の貯金もしていました。「貯金!」「節約!」とは考えず、会社の財形と持ち株はフル稼働させ、十年以上たっても、一見手取りが大卒の給与くらいのようでしたが、給与から差し引かれていたそれらは着々と積み上がり、結構な額となっていたのです。ありがたや。そして何より、ずっと実家暮らしだったので、家賃、水道光熱費、食費が全くかからなかったからこその貯金だと勿論わかっています。両親に感謝です。

 では、転職を繰り返しているのが悪いかというと、必ずしもそうではありません。キャリアップのための転職で、年収が確実にあがっているようであれば、銀行は「良し」とするでしょう。当たり前ですが、銀行は”貸したお金を返してくれる人”にお金を貸します。「社畜」などと揶揄されたとしても我々サラリーマンは「この人は組織の中で我慢できる人=お金をちゃんと返してくれる人」と見るのかもしれません。パーソナリティは面談なんかでは知りようがないですからね。

 銀行の融資を受けるなんてこと、自分の身に起こるとは考えたこともなかった私は、己の年収額が記載された源泉徴収票をまじまじと見つめ、いくらレバレッジが利かせられるとはいえ、この年収だとたかが知れているし、サラリーマンである限り、年収が跳ね上がることなんてないなと改めて感じました。

 そんな中でも給与が確実に増える方法が一つだけありました。一般職から総合職への転換です。一般職としてはそれなりに年数と経験を積んでいるので、これ以上の昇給はないところまで来ていたので、総合職へ転換したところで基本給はあまり変わりません。ただしボーナスには明らかな違いがあります。また、私は管理部門で経理・財務を担っていたので、総合職に転換しても仕事内容はさほど変わらないということもあります。そこに来て社内での組織変更となれば、なんだか風向きが変わったような気がして、エントリーしました。

 そういう制度があること、上司が喜んでくれたことは私にとって幸運でした。ただわが社では総合職になるためには論文を書き、プレゼンをするという制度があり(マジで嫌)これが一般職から総合職へなる人の気持ちを削ぐ理由でもあると思います。しかしながら避けては通れない道。宅建士の資格勉強と並行して、論文を書き、プレゼンの練習をしました。

 それこそ気が狂うほどの忙しさの中で、半年後、無事、総合職へ転換し今に至ります。支えてくれた周りの方々には感謝しかありません。

 しかし、よくやった自分。

 入社してから5年ほどは直属の後輩もおらず、先輩たちにひたすら可愛がられて、簿記のボの字も知らず、本当にクソ人間だった私。後輩ができてから少し勉強を始めて、少しずつ仕事に精を出してはいたが、給料をもらえるのは当たり前、実家暮らし、合コンしたり、フェスに行ったりしながら短いスパンで「会社やめた~い」と言うハナクソ人間だった私

 オマエなんか辞めてもどこにも雇ってもらえんわっ!!

 当時の私に言いたい。

 お願いだから勉強して…

 20代後半から投資も含め、色々なことを勉強していたらどんな未来が開けていたか…と思います。もちろん当時は楽しくていい思い出なので後悔はしていません。

 ただ、不動産投資において時間というのはとても大事なのです。

つづく

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